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【市況】日経平均は大幅続落、原油安に連れ一時600円超の下落/相場概況


日経平均は大幅続落。2日の米国市場では、足元で底堅さが意識されていた原油先物相場が再び30ドルを割り込んだことが嫌気され、NYダウは295ドル安となった。為替相場も1ドル=119円台まで円高方向に戻しており、本日の日経平均はこうした流れを受けて253円安からスタートした。寄り付き後も時間外取引での原油価格の動向を睨んだ展開となり、前場には下げ幅を670円まで広げる場面があった。前引けにかけて一時17300円近辺まで値を戻したものの、後場に入ると再びさえない展開となった。

大引けの日経平均は前日比559.43円安の17191.25円となった。東証1部の売買高は31億382万株、売買代金は3兆1396億円だった。業種別では、証券と鉄鋼が7%近く下げたほか、機械、輸送用機器、非鉄金属が5%超下落した。一方、上昇したのは石油・石炭製品のみだった。

個別では、三菱UFJ<8306>やソフトバンクグ<9984>が大きく売られたほか、三井住友<8316>、みずほ<8411>、ソニー<6758>などが軟調。トヨタ自<7203>、マツダ<7261>、富士重<7270>、ホンダ<7267>といった自動車株や、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など大手商社株の下げが目立った。前日決算発表した野村<8604>が10%安となったほか、取引時間中に決算発表したデンソー<6902>も7%安と急落。また、通期業績予想を下方修正したIHI<7013>、神戸鋼<5406>、FUJIMI<5384>、第3四半期決算を発表したカシオ<6952>などが東証1部下落率上位となった。一方、売買代金上位ではNTT<9432>、NTTドコモ<9437>、三菱地所<8802>、JR東海<9022>がプラスに切り返した。NTTデータ<9613>やOKI<6703>は決算を受けて5%超の上昇に。また、ブイキューブ<3681>、レンゴー<3941>、GSユアサ<6674>などが東証1部上昇率上位となった。
《HK》

 提供:フィスコ

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