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【市況】2日の米国市場ダイジェスト:ダウは295ドル安、原油安の進行を嫌気


■NY株式:ダウは295ドル安、原油安の進行を嫌気

NYダウ       ナスダック
終値 :16153.54  終値 :4516.95
前日比:-295.64    前日比:-103.42
始値 :16420.21  始値 :4588.69
高値 :16420.21  高値 :4589.90
安値 :16108.44  安値 :4503.12

2日の米国株式相場は下落。ダウ平均は295.64ドル安の16153.54、ナスダックは103.42ポイント安の4516.95で取引を終了した。石油の減産協議開催に懐疑的な見方が広がる中、原油相場が一時30ドルを下回る大幅下落となり、売りが先行。欧州株が全面安となったことも嫌気され、終日軟調推移となった。ダウは一時340ドルを超す下落となった。主要企業の好決算が相次いで発表されたものの、相場への影響は限定的だった。セクター別では公益事業を除いて全面安となり、半導体・半導体製造装置や銀行の下落が目立った。

短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、下落。自動車大手のフォード(F)は1月の新車販売台数が前年比で減少し、下落。医薬品のファイザー(PFE)は軟調な通期見通しが嫌気され、売られた。一方で、アルファベット(GOOG)は好決算を受け上昇し、携帯端末のアップル(AAPL)を抜き時価総額ベースで世界最大になった。

医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)はマーケット終了後に10-12月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は119円95銭、原油再び30ドル割れ&株安を嫌気、リスクオフ加速

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円80銭から119円84銭まで下落し119円95銭で引けた。原油価格や米国株式相場の下落を嫌気したリスク回避の円買い、債券利回り低下に伴うドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0940 ドルへ上昇後、1.0892ドルへ反落し、1.0917ドルで引けた。ユーロ圏の失業率は低下したものの生産者物価指数は予想を下回ったため、根強い欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測に伴うユーロ売りに上値は限定的となった。ユーロ・円は、131円88銭から130円90銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4363ドルへ下落後、1.4427ドルへ上昇。ドル・スイスは、1.0170フランへ下落後、1.0219フランへ上昇した。スイス中銀による追加緩和観測が強まったため、フラン売りが優勢となった。


■NY原油:続落で29.88ドル、減産協議の実現性低下や在庫増加予想で売り

NY原油は続落(NYMEX原油3月限終値:29.88↓1.74)。29.81ドルまで下落した後、いったん30.68ドルまで上昇した。サウジアラビアとロシアが主導しているようにみえた産油国間の協調減産協議の実現性は低いとの見方が広がり、原油の売りが先行したもよう。

また、2日の取引終了後に全米石油協会(API)の週間統計、3日(水)に米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)の発表が予定され、EIA週報では国内全体の原油在庫が引き続き増加予想になっていることも売り材料になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  13.23ドル -0.730ドル(-5.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 24.50ドル -1.210ドル(-4.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)151.72ドル -7.930ドル(-4.97%)
インテル(INTC)      29.80ドル -1.020ドル(-3.31%)
アップル(AAPL)      94.48ドル -1.950ドル(-2.02%)
アルファベット(GOOG)   780.91ドル +10.14ドル(+1.32%)
フェイスブック(FB)    114.61ドル -0.480ドル(-0.42%)
キャタピラー(CAT)     60.69ドル -2.010ドル(-3.21%)
アルコア(AA)       6.98ドル -0.235ドル(-3.26%)
ウォルマート(WMT)     66.86ドル -0.640ドル(-0.95%)
スプリント(S)       2.77ドル -0.305ドル(-9.93%)

《NO》

 提供:フィスコ

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