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【市況】米株式見通し:大統領選候補者選びを意識か、産油国の動向を注視も


『米株式市場』

29日のNY市場は上昇。日銀が金融政策決定会合で予想外のマイナス金利政策を発表したことで、アジア・欧州株が全面高。この流れを受けて米国株も買いが先行した。その後も主要企業の好決算や原油相場の上昇を受けて終日堅調推移となった。ダウ平均は396.66ドル高の16466.30、ナスダックは107.28ポイント高の4613.95。

グローベックスの米株先物は小安く推移しており、先週の大幅な上昇に対する反動も意識されやすいところであろう。また、日欧の金融政策を材料視する一方で、中国経済の先行き不透明感が根強く、上海指数の弱気トレンドも重石になりやすい。その他、米大統領選は1日、中部アイオワ州での党員集会で民主、共和両党の候補者選びが正式に始まる。米国市場の方向性や物色対象に変化が見られる可能性は注視しておく必要がある。

また、原油相場については下落して推移しているが、30ドルを上回る水準での底堅い展開が続いている。2月に入りイランの輸出再開が始まることになろうが、ロシアのノバク・エネルギー相は、世界の主要産油国は低迷する原油価格を押し上げる方法を模索するため、2月にも石油輸出国機構(OPEC)や他の主要産油国との会合で減産を協議する可能性があると伝えられている。

《TY》

 提供:フィスコ

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