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【通貨】欧米為替見通し:豪ドル・円は上値が重い、2日の政策金利発表を見極め


今日の欧米外為市場では、豪ドル・円は上値が重い展開となりそうだ。豪準備銀行(中銀、RBA)が2日に発表する今後の金融政策の方向性が注目されるほか、中国経済への不透明感が後退していないためだ。最近の原油価格の持ち直しを背景とした積極的な豪ドルの買戻しは手控えられる見通し。

豪準備銀行(中央銀行、RBA)は2日12時半に政策金利を発表する。最近は経済活動指標の上昇や雇用の伸びがみられ、豪中銀は当面政策金利を据え置くと市場では予想されている。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)は今後の利上げに強気でないほか、欧州中銀(ECB)や日銀も緩和的なスタンスを示すなど、主要国の中銀は年初からの市場の混乱を受けてやや「ハト派」的な見解に傾いている。RBAも景気認識や今後の金融政策などについて各国中銀に歩調を合わせる可能性はあろう。

また、中国とオーストラリアの交易関係から、中国経済の不透明感が強まると豪ドルは売りの対象となりやすい。今日10時発表の1月の中国購買担当者景況感指数(PMI)は、製造業PMIが49.4、非製造業PMIは53.5と、いずれも前月を下振れた。これを受け、豪ドルはアジア取引時間帯で売られる場面がみられた。一方で、原油価格がこのところ持ち直しているため資源国通貨として買いが入りやすいほか、日銀によるマイナス金利導入の効果から、豪ドルは対円で目先も下値は堅いとみる。

【今日の欧米市場の予定】

・17:55 独・1月製造業PMI改定値(予想:52.1、速報値:52.1)
・18:00 ユーロ圏・1月製造業PMI改定値(予想:52.3、速報値:52.3)
・18:30 英・1月製造業PMI(予想:51.6、12月:51.9)
・22:30 米・12月個人所得(前月比予想:+0.2%、11月:+0.3%)
・22:30 米・12月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.1%、11月:+0.3%)
・22:30 米・12月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.4%、11月:+1.3%)
・23:45 米・1月製造業PMI改定値(予想:52.7、速報値:52.7)
・24:00 米・1月ISM製造業景況指数(予想:48.5、12月:48.2)
・24:00 米・12月建設支出(前月比予想:+0.6%、11月:-0.4%)
・01:00 ドラギECB総裁が欧州議会のECB年次報告討論会に出席
・03:00 フィッシャー米FRB副議長講演(経済情勢と金融政策)

《SY》

 提供:フィスコ

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