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【市況】<マ-ケット日報> 2016年2月1日

 2月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比346円高の1万7865円で、先月6日以来、約1カ月ぶりの水準まで回復して引けた。先週末の日銀のマイナス金利策を好感した買いがこの日も続き、上げ幅を一時400円近くまで広げる場面もあった。東証1部の出来高は35億株と商いも活発化している。

 前週末の米国市場は日銀の追加緩和を好感してダウ平均が大幅続伸。1月12日以来半月ぶりの水準まで戻してきた。上げ幅約400ドルは昨年8月以来の規模。この日は米国の10-12月GDP成長率が急減速するなど懸念要因もあったが、これも早期の追加利上げ観測後退につながり株高を後押ししたようだ。さて、各方面で様々な評価を受けている今回の日銀のマイナス金利策。株式市場はとりあえず金利低下と円安の部分を好感し、先週に続いて東京市場はほぼ全面高の展開となった。途中、中国の1月PMIを受けてやや伸び悩む場面があったものの(中国上海株は下落)、121円台で安定推移する円安が相場を下支えし、後場の日経平均は一段と上値を伸ばす腰の強さを見せた。数字的にも半値戻りに当たる1万8000円を目標としやすいのであろう。もっとも、金融の要である銀行株は本日も相次いで昨年来安値を更新。マイナス金利という劇薬の副作用が起こる点は今までと様子が違っている。仮に1万8000円台を回復してもその先は一筋縄ではいかないかもしれない。(ストック・データバンク 編集部)

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