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【特集】ナガイレーベン Research Memo(1):国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカー


ナガイレーベン<7447>は国内シェア60%超を持つ医療白衣のトップメーカーである。発表された2016年8月期第1四半期(2015年9月?11月)の連結業績は、売上高が前期比13.8%減の2,579百万円、営業利益が同30.5%減の544百万円、経常利益が同44.4%減の563百万円、四半期純利益が同43.2%減の369百万円となった。業界環境や市場構造などに大きな変化はなかったが、一部の案件に後ずれが見られたことなどから前年同期比では大幅減益となったが、ある程度予想されたことであり、想定の範囲内の結果であった。

進行中の2016年8月期の通期連結業績は、売上高が前期比2.2%増の16,500百万円、営業利益が同0.0%の4,814百万円、経常利益が同4.3%減の4,869百万円、当期純利益が同0.3%増の3,237百万円と予想されている。第1四半期の業績は不振であったが、第2四半期、第3四半期で取り戻せる見込みであることから、通期の予想は期初予想と変わっていない。また為替差益が発生しないとの前提から経常利益は減益予想であるが、期末の為替レートによっては増益になる可能性も残っている。

会社は2018年8月期に売上高17,500百万円、営業利益5,300百万円を目標とする中期経営計画を発表しているが、この目標は変わっていない。海外生産の拡大や利幅の大きい高機能性商品の強化を通じ、この目標達成を図る考えだ。

会社は株主還元にも前向きである。前期(2015年8月期)には通常の年間配当50円に加え、創業100周年の記念配当50円、公開買付けによる100万株(1,500百万円)の自社株買いを実施、この結果、前期の総還元性向(単体ベース)は153.8%に達したが、今期も年間配当50円、配当性向(同)50%以上を公約しており、株主還元に対する会社の姿勢は評価に値するだろう。

■Check Point
・数千種類に及ぶ製品在庫があり、幅広いニーズに対応
・全地域で増収を達成する計画
・新製品の投入などにより周辺市場の拡大に注力

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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