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【市況】東京株式(大引け)=346円高、海外株高と円安味方に続伸

 1日の東京株式市場は終始買いが優勢、日経平均株価は寄り後も高値圏で売り物をこなし、一時1万7900円台を回復する場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比346円93銭高の1万7865円23銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は35億248万株、売買代金概算は3兆8519億6000万円。値上がり銘柄数は1617、対して値下がり銘柄数は286、変わらずは31銘柄だった。東証1部全体の83%強の銘柄が上昇、商いも膨らみ、前週末には及ばなかったものの3兆8000億円を超える高水準の売買代金をこなした。

 名実ともに2月相場入りとなったきょうの東京市場は、前週末の日銀によるマイナス金利導入サプライズの余韻が残るなか、大幅続伸となった。前週末の欧米株市場が軒並み高に買われたほか、外国為替市場で1ドル=121円台に入る円安が進行、主力輸出株や不動産株などを中心に物色資金が広範囲に流入した。中国の景気減速に対する懸念は根強いものの、取引時間中に発表された1月の中国製造業PMIが市場予想を上回ったことも買い安心感につながった。一方、メガバンクや地銀などの銀行セクターは、前週末に続き全般相場に逆行して下値模索の展開が続いている。

 個別では、ソニー<6758>が出来高を膨らませて上昇、NTTドコモ<9437>も大きく買われた。トヨタ自動車<7203>、マツダ<7261>など自動車株も高い。セイコーエプソン<6724>が値を飛ばし、日新製鋼<5413>も活況裏に大幅高。村田製作所<6981>、資生堂<4911>なども物色人気となった。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや千葉銀行<8331>など地銀が売られた。第一生命保険<8750>も大幅安。トクヤマ<4043>が急落、トプコン<7732>、スターティア<3393>、黒田電気<7517>などの下げも目立った。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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