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【市況】日銀のマイナス金利の効果と原油相場の底入れ期待/オープニングコメント


 1日の日本株市場は、買い先行の展開となりそうだ。1月29日の米国市場では、日銀が金融政策決定会合で予想外のマイナス金利政策を発表したことが材料視され、NYダウが400ドル近い上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の17850円となり、これにさや寄せする格好からのギャップ・アップから始まろう。

 買い一巡後は、マイナス金利の効果と、副作用を整理する必要があるため、市場の反応を見極めながらの相場展開になりそうである。もっとも、原油相場に底入れ感が出てきていることもあり、目先はリバウンドを意識した相場展開が期待されやすいだろう。これまでの一番のネックは原油相場の不安定さと、これに伴う政府系ファンドによる資産圧縮の動きであったからだ。

 その他、経済指標では1月の中国製造業PMIが予定されているが、前月比で低下が見込まれている。上海指数の弱気トレンドが継続しているなか、UBSグループは今後強制的な売りが大量に出てくる可能性を指摘しており、2500での底打ちを予想。連動性は薄れているものの、中国関連への重石になろう。

 また、米大統領選は1日、中部アイオワ州での党員集会で民主、共和両党の候補者選びが正式に始まる。米国市場の方向性や物色対象に変化が見られる可能性は注視しておく必要がある。とはいえ、日銀のマイナス金利導入により、しばらくは日本に関心が集まりやすいと考えられる。
《AK》

 提供:フィスコ

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