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【市況】米国株見通し:原油価格の底入れに期待、ダウはリバウンドも


『米株式市場』

28日のNY市場は上昇。主要企業の好決算や原油相場の上昇を受けて、買いが先行。原油相場が午後にかけて上げ幅を縮小したことで、一時下落に転じる場面もあったが、引けにかけて緩やかに上昇する展開となった。ダウ平均は125.18ドル高の16069.64、ナスダックは38.51ポイント高の4506.68。

グローベックスの米株先物はNYダウでは170ドル高程度で推移している。日銀のマイナス金利導入による金融政策が材料視されるほか、欧州市場は全般堅調に推移しており、前日に16000ドルを回復したNYダウはリバウンドが期待されよう。原油相場の落ち着きも引き続き材料視されやすいであろう。

これまでの一番のネックは原油相場の不安定さと、これに伴う政府系ファンドによる資産圧縮の動きであった。

2月に入りイランの輸出再開が始まることになろうが、ロシアのノバク・エネルギー相は、世界の主要産油国は低迷する原油価格を押し上げる方法を模索するため、2月にも石油輸出国機構(OPEC)や他の主要産油国との会合で減産を協議する可能性があると伝えられている。原油先物はプットオプションが積み上がっていることもあり、底入れからの反発が本格化してくるようだと、市場へは好インパクトを与えそうである。

経済指標はGDP速報値(10-12月)、雇用コスト指数(10-12月)、シカゴ購買部協会景気指数(1月)、ミシガン大学消費者マインド指数確定値(1月)が予定されている。

《TY》

 提供:フィスコ

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