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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年1月29日

 今週の日経平均終値は17518円30銭、前週末比559円77銭高でした。

 日経平均は週間で今年初の上昇となり、年初からの急落トレンドにようやく変化を示してまいりました。先週の週足の下ヒゲが非常に長く、今週がそこそこ大きめの陽線となるなら、昨年9~10月に見せたような短期V字型の底入れのパターンとなります。今回の方が下値を割り込んでいる分相場的にダメージがあり、株価の回復は前回(昨年10~12月の戻り幅約3000円)には及ばないでしょうが、原油相場や中国株に落ち着きが出れば、日経平均は来週以降に1万8000円を目指すリバウンド継続の格好となってくるでしょう。ただ、半値戻りとなる1万8000円台からは、現状では買い上がる材料がまだ見当たりません。リバウンドで行ける範囲はその辺りでしょうか。今回の日銀のマイナス金利導入は欧州が昨年から導入しているもので、欧州では物価を押し上げたり投資が活発化したかは不明ですが、通貨(為替)を安くさせた効果はすぐにありました。日本企業の今期の想定為替レートが119円台ですから、このラインを超えた足元の円相場は企業収益にプラス寄与。目先の株価を下支えする日本自身の唯一の材料はこの円安になります。協調減産で原油が一段と上がってくれたり、中国が政策を打って上海株が急上昇したり、というのも今後は期待したいところですが、日本がどうこうできる話しではありませんので、今後はプラスアルファの材料(オマケ)として期待だけは持って見守っていきたいと思います。オマケがないと1万8000円以上を買って行くのは現状では難しいでしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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