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【特集】タナベ経営 Research Memo(10):コンサルタント人員の増員が直近の課題


■業績見通し

(4)人材戦略

今後の経営課題としては、コンサルタント人材の増員が挙げられる。コンサルティング事業にとって、人材が最も重要な経営資源であり、収益を拡大していくための要となるためだ。このため、タナベ経営<9644>では経営管理本部の人事チームを強化し、採用のスピードアップを図っていく。2015年春の新卒採用数10名に対して、2016年春は16名に増員する予定となっている。また、2016年3月期の中途採用者数は年間で25~30名程度を予定している。人材採用を促進するため、職場環境の改善も進めている。東京新オフィスを交通の利便性の良いJR東京駅隣接のテッコウビルディング9Fに2016年1月に移転したほか、名古屋にある経営コンサルティング事業の中部本部とSPコンサルティング事業の名古屋営業所も、今後名古屋駅前の新オフィスに移転する予定となっている。

また、新たに設立する「コンサルタントアカデミー」で、経営コンサルタントやアドバイザー(人材開発コンサルタント)、SPコンサルタントの育成に向けた教育カリキュラムの見直しを進めており、2017年3月期より同カリキュラムでの人材教育を本格的にスタートさせる予定となっている。また、新たなコンサルティングメソッドの開発や各種情報発信機能を担う戦略総合研究所についても人員の増強を図り、全社戦略・成長エンジンの加速化をサポートしていく。

当面の人員目標としては、全社で350名体制を早急に目指しており、その中からこれらのコンサルタント人材を数多く育成していく方針となっている。2015年9月末時点でのコンサルティング人員の内訳は、経営コンサルタント122名、アドバイザー12名、SPコンサルタント71名、戦略総合研究所18名の合計223名となっており、前年同期より10名程度増加している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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