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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は119円前後で推移か、日銀金融政策決定会合の結果判明を待つ状況


28日のドル・円は東京市場で118円42銭から118円93銭まで上昇。欧米市場では原油先物の続伸などを意識して、ドルは一時118円99銭まで買われており、118円82銭で取引を終えた。

本日29日のドル・円は119円前後で推移か。日本銀行の金融政策決定会合の結果判明を待つ状況となる。何らかの追加緩和措置が導入された場合、ドルは120円近辺まで上昇する可能性があるが、金融政策の現状維持が決まった場合、ドルの上値は重くなる見込み。

今回の金融政策決定会合では、金融政策の変更はないとの予想が市場の過半数を占めているようだ。ただし、最近の原油価格は昨年10月30日に公表された「経済・物価情勢の展望」レポートの見通しで示された日銀の想定を大きく下回る水準で推移している。また、米国、中国の需要が予想以上に減少し、主要国の生産活動が大幅に低下した場合、物価動向への波及は避けられないとの指摘もある。

さらに、米国の利上げペース次第では、世界各国の株式や為替相場が急変し、実体経済に悪影響を及ぼす可能性も否定できないことから、日銀は今回の決定会合で何らかの補完措置を導入する可能性は残されているものとみられる。

《SY》

 提供:フィスコ

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