【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):信越ポリ、アキュセラ、シャープ、富士通ゼ
■パスコ <9232> 479円 +22 円 (+4.8%) 本日終値
パスコ<9232>が5連騰。航空測量サービス大手の同社は、昨年10月に内閣府から自動走行システムの調査検討事業を受託した7社のうちの1社であり、自動運転車関連の出遅れ株として認知されている。直近、売買高も急増し、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現で気勢が上がっている。
■NSD <9759> 1,695円 +73 円 (+4.5%) 本日終値
NSD<9759>が後場急上昇。午後2時ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の465億円から514億円(前期比19.6%増)へ、営業利益を56億円から62億円(同20.5%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。システム開発事業で、主に大手金融機関向けシステム開発の受注環境が堅調に推移したことが要因。ただし、米国孫会社でのれんならびにソフトウエア資産などを減損し減損損失を計上したことから、純利益は35億円から31億円(同4.3%増)へ下方修正した。なお、同時に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算は、売上高380億2500万円(前年同期比21.1%増)、営業利益44億3500万円(同21.9%増)、純利益22億3700万円(同3.5%減)だった。さらに、上限を100万株(発行済み株数の2.28%)、または15億円とする自社株買いも合わせて発表しており、これも好材料視されているようだ。取得期間は3月1日から5月31日までとしている。
■信越ポリマー <7970> 658円 +28 円 (+4.4%) 本日終値
27日、信越ポリ <7970> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比53.9%増の34.9億円に拡大して着地したことが買い材料。 半導体ウエハ容器や電子部品搬送用テープの販売が伸びた精密成形品事業が収益を牽引した。車載用キースイッチが好調だった電子デバイス事業も大幅増益に貢献した。通期計画の38億円に対する進捗率は92.0%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。
■アキュセラ・インク <4589> 1,402円 +59 円 (+4.4%) 本日終値
アキュセラ<4589>が6日続伸。依然、全般相場に不透明感が強まるなか、外部環境に左右されにくいバイオ関連株を再評価する動きが強まっている。特に、27日の米国市場で米国のバイオ大手、バイオジェン・アイデックが急伸したことも、連想買いを誘っているようだ。 同社は、眼疾患の「加齢黄斑変性」に対する治療薬「エミクススタト」の開発を進めている。加齢黄斑変性は、米国では50歳以上の失明の原因でトップの病気であり、同社はこの疾患に対する世界初の飲み薬の開発を進めている。現在、米国で臨床2b/3相試験が行われているが、今年6月頃に発表されるトップライン・データーの結果が良好なら新薬の上市に向けて大きく前進するとみられている。
■シャープ <6753> 138円 +5 円 (+3.8%) 本日終値
シャープ<6753>は大幅高。同社の経営再建が官民ファンドの産業革新機構の主導で進むとの見方が強まるなか、買収を狙う“対抗馬”の台湾・鴻海精密工業との駆け引きも水面下で激化しているもよう。直近は「(鴻海精密工業が)シャープの主力取引銀行が所有する2000億円の優先株を買い取る新提案を示していることが27日、分かった」と産経新聞が報じており、これが新たな思惑を呼んでいる。革新機構の再建案では優先株の債権放棄を求めているが、鴻海の提案は主力行にとってメリットがあり、同社の株価には刺激材料となる。
■ハーモニック <6324> 2,541円 +58 円 (+2.3%) 本日終値
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が続伸。国内大手証券では、中国などアジアの自動化需要の成長が追い風となり、売り上げの4割強を占める産業用ロボット向けは16年3月~18年3月期に年率6%増が見込まれ、全社業績を牽引すると指摘。限界利益率が56%と高いことから増収が増益に結びつきやすく、営業利益は年率9%増で成長すると予想。レーティング「ニュートラル」、目標株価2400円でカバレッジを開始している。
■アミューズ <4301> 4,990円 +110 円 (+2.3%) 本日終値
アミューズ<4301>が続伸。同社は27日の取引終了後、バンダイナムコホールディングス<7832>傘下のランティスと、フランスで合弁会社を設立することを発表した。既にアミューズはランティスとバンダイナムコライブクリエイティブ(BNLC)との業務提携により、ランティス所属のアーティストや、ランティス並びにBNLCが権利保有するアニメ関連コンテンツの海外展開を推進している。今回の合弁会社ではアミューズのフランス子会社とも連携して日本のアニメ・アニソンファンの拡大、欧州における事業拡大を目指していく。
■富士通ゼネラル <6755> 1,570円 +30 円 (+2.0%) 本日終値
27日、富士通ゼ <6755> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比12.9%増の166億円に伸びて着地したことが買い材料。主力の空調機が中東を中心に海外で販売好調だったうえ、上期に受注した消防システムの納入が順調に進んだことが寄与。円安による採算悪化や先行投資にかかる費用増加を、増収効果と費用効率の向上で吸収し、営業増益を確保。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の240億円→250億円に4.2%上方修正した。
株探ニュース
パスコ<9232>が5連騰。航空測量サービス大手の同社は、昨年10月に内閣府から自動走行システムの調査検討事業を受託した7社のうちの1社であり、自動運転車関連の出遅れ株として認知されている。直近、売買高も急増し、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現で気勢が上がっている。
■NSD <9759> 1,695円 +73 円 (+4.5%) 本日終値
NSD<9759>が後場急上昇。午後2時ごろに、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の465億円から514億円(前期比19.6%増)へ、営業利益を56億円から62億円(同20.5%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。システム開発事業で、主に大手金融機関向けシステム開発の受注環境が堅調に推移したことが要因。ただし、米国孫会社でのれんならびにソフトウエア資産などを減損し減損損失を計上したことから、純利益は35億円から31億円(同4.3%増)へ下方修正した。なお、同時に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算は、売上高380億2500万円(前年同期比21.1%増)、営業利益44億3500万円(同21.9%増)、純利益22億3700万円(同3.5%減)だった。さらに、上限を100万株(発行済み株数の2.28%)、または15億円とする自社株買いも合わせて発表しており、これも好材料視されているようだ。取得期間は3月1日から5月31日までとしている。
■信越ポリマー <7970> 658円 +28 円 (+4.4%) 本日終値
27日、信越ポリ <7970> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比53.9%増の34.9億円に拡大して着地したことが買い材料。 半導体ウエハ容器や電子部品搬送用テープの販売が伸びた精密成形品事業が収益を牽引した。車載用キースイッチが好調だった電子デバイス事業も大幅増益に貢献した。通期計画の38億円に対する進捗率は92.0%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。
■アキュセラ・インク <4589> 1,402円 +59 円 (+4.4%) 本日終値
アキュセラ<4589>が6日続伸。依然、全般相場に不透明感が強まるなか、外部環境に左右されにくいバイオ関連株を再評価する動きが強まっている。特に、27日の米国市場で米国のバイオ大手、バイオジェン・アイデックが急伸したことも、連想買いを誘っているようだ。 同社は、眼疾患の「加齢黄斑変性」に対する治療薬「エミクススタト」の開発を進めている。加齢黄斑変性は、米国では50歳以上の失明の原因でトップの病気であり、同社はこの疾患に対する世界初の飲み薬の開発を進めている。現在、米国で臨床2b/3相試験が行われているが、今年6月頃に発表されるトップライン・データーの結果が良好なら新薬の上市に向けて大きく前進するとみられている。
■シャープ <6753> 138円 +5 円 (+3.8%) 本日終値
シャープ<6753>は大幅高。同社の経営再建が官民ファンドの産業革新機構の主導で進むとの見方が強まるなか、買収を狙う“対抗馬”の台湾・鴻海精密工業との駆け引きも水面下で激化しているもよう。直近は「(鴻海精密工業が)シャープの主力取引銀行が所有する2000億円の優先株を買い取る新提案を示していることが27日、分かった」と産経新聞が報じており、これが新たな思惑を呼んでいる。革新機構の再建案では優先株の債権放棄を求めているが、鴻海の提案は主力行にとってメリットがあり、同社の株価には刺激材料となる。
■ハーモニック <6324> 2,541円 +58 円 (+2.3%) 本日終値
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が続伸。国内大手証券では、中国などアジアの自動化需要の成長が追い風となり、売り上げの4割強を占める産業用ロボット向けは16年3月~18年3月期に年率6%増が見込まれ、全社業績を牽引すると指摘。限界利益率が56%と高いことから増収が増益に結びつきやすく、営業利益は年率9%増で成長すると予想。レーティング「ニュートラル」、目標株価2400円でカバレッジを開始している。
■アミューズ <4301> 4,990円 +110 円 (+2.3%) 本日終値
アミューズ<4301>が続伸。同社は27日の取引終了後、バンダイナムコホールディングス<7832>傘下のランティスと、フランスで合弁会社を設立することを発表した。既にアミューズはランティスとバンダイナムコライブクリエイティブ(BNLC)との業務提携により、ランティス所属のアーティストや、ランティス並びにBNLCが権利保有するアニメ関連コンテンツの海外展開を推進している。今回の合弁会社ではアミューズのフランス子会社とも連携して日本のアニメ・アニソンファンの拡大、欧州における事業拡大を目指していく。
■富士通ゼネラル <6755> 1,570円 +30 円 (+2.0%) 本日終値
27日、富士通ゼ <6755> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比12.9%増の166億円に伸びて着地したことが買い材料。主力の空調機が中東を中心に海外で販売好調だったうえ、上期に受注した消防システムの納入が順調に進んだことが寄与。円安による採算悪化や先行投資にかかる費用増加を、増収効果と費用効率の向上で吸収し、営業増益を確保。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の240億円→250億円に4.2%上方修正した。
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