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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイバネット、アドテスト、日立化、日新電

■サイバネットシステム <4312>  1,035円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率6位
 サイバネットシステム<4312>はストップ高。目の前にある現実空間に、デジタル情報を重ねあわせて表示する技術であるAR(拡張現実)関連として人気化。日証金が27日、サイバネットについて28日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を発表したが、貸株規制が結果的に買い戻しを加速させる格好となり、4ケタ大台乗せ。値幅制限上限で張り付いた状態となっている。きょうで5連続ストップ高となる。

■アドバンテスト <6857>  1,100円  +130 円 (+13.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 アドバンテスト<6857>が急騰。同社が27日取引終了後に発表した第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算は売上高1166億4800万円(前年同期比2.7%減)、営業利益61億6200万円(同37.2%減)、最終利益36億2400万円(同60.8%減)だった。中国でのスマートフォン需要が鈍化していることを背景に、半導体テスターの販売が低調で収益を押し下げた。ただ、足もとの業績低迷は株価に織り込み済みで、16年3月期の連結業績予想については、売上高1600億円(同2.0%減)、最終利益67億円(同48.3%減)で据え置いたほか、営業利益を100億円から105億円(前期比28.2%減)予想に小幅増額したこともあって、空売り筋の買い戻しを誘発した。

■日立化成 <4217>  1,993円  +234 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 日立化成<4217>が急伸。野村証券は同社について、27日引け後発表の16年3月期第3四半期決算は、原油など原料価格安メリット、先進国のエコカー向けリチウムイオン電池・負極材の拡大、粉末冶金のコスト削減効果が従来の野村予想以上と指摘、16年3月期以降の野村予想を引上げている。同証券では、過去1年で対TOPIXの相対株価は20%程度下落していることもあり、投資魅力が高まったと考え、レーティングを「ニュートラル」から「バイ」へ格上げし、目標株価を2250円から2300円へ引き上げている。

■日新電機 <6641>  1,044円  +91 円 (+9.6%)  本日終値
 27日、日新電 <6641> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比99.9%増の44.3億円に拡大して着地したことが買い材料。新エネルギー・環境事業で水処理場関連製品の販売が増加したほか、保守サービスを手掛けるライフサイクルエンジニアリング事業の収益が伸びた。企業体質の改革・強化を推進し、コスト削減などに取り組んだことも大幅増益に貢献した。

■住友理工 <5191>  1,024円  +87 円 (+9.3%)  本日終値
 住友理工<5191>は急伸。同社はきょう午後1時に、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は87億円(前年同期比75.0%増)となり、通期計画110億円に対する進捗率は79.1%に達した。売上高は3163億9600万円(同7.6%増)で着地。主力の自動車用品事業は北米での販売が好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■Jティッシュ <7774>  1,230円  +91 円 (+8.0%)  本日終値
 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>が5連騰。27日の取引終了後、中央社会保険医療協議会において、同社の自家培養表皮および自家培養軟骨の保険償還に関して、診療報酬改定にあわせて機能区分が細分化されることが了承されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。自家培養表皮ジェイスや自家培養軟骨ジャックが自家細胞由来であり、製造中に患者が死亡する場合があるなどの特性があるため、見直されることになったという。なお、細分化、償還価格の適用は4月以降を予定しているため、16年3月期通期業績に与える影響はないものの、17年3月期以降の事業計画には反映させるとしている。

■日立ハイテクノロジーズ <8036>  3,325円  +215 円 (+6.9%)  本日終値
 日立ハイテクノロジーズ<8036>が大幅高。同社は27日取引終了後に、16年3月期通期の連結業績予想を修正。税引き前利益を従来の425億円から450億円(前期比0.4%減)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高は従来通り6400億円(同3.3%増)で据え置いた。なお、第3四半期累計(15年4~12月)の税引き前利益は、先端産業部材や科学・医用システムなどの堅調さを支えに359億8800万円(前年同期比9.2%増)で着地した。

■SCSK <9719>  4,890円  +315 円 (+6.9%)  本日終値
 SCSK<9719>が後場一段高。同社はきょう午後1時に、16年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益は従来の305億円から315億円(前期比12.5%増)に引き上げた。売上高予想も3150億円から3200億円(同7.5%増)に増額修正。金融向けを中心としたシステム開発事業が引き続き堅調に推移するとみている。

■GMO-PG <3769>  6,330円  +320 円 (+5.3%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が反発。岩井コスモ証券は27日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を7200円に設定した。eコマース(電子商取引)を行う企業を主要顧客とするクレジットカード決済代行サービス大手。「金融とITを融合するフィンテック関連銘柄として注目」としている。15年9月期まで11期連続で増収増益を続ける優良企業であり、「フィンテック関連のマネーサービスビジネス(MSB)などの新規事業での利益成長が加わることで、年間の利益成長率が従来よりも高まりやすい局面を迎えている」と指摘している。

■ウェルネット <2428>  3,250円  +155 円 (+5.0%)  本日終値
 ウェルネット<2428>が続急伸。リアルタイムの電子請求・電子決済ができるマルチペイメントサービスを展開。同サービスは土日祭日関係なくリアルタイムで購入代金を手数料なしで決済できることから、ヤフージャパン、楽天オークション、Eストアーなどの通販会社向けに実績を持つほか、米アマゾンが導入。また、GMOペイメントゲートウェイ<3769>にもOEM供給しており、今後の収益拡大が期待されている。株式需給面でも機関投資家の注目度が高く、先高期待が根強い。直近では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5%超の大株主に浮上している。

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