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【市況】米国株見通し:原油価格に落ち着きも、アジア・欧州株安で神経質な展開か


『米株式市場』


25日のNY市場は下落。サウジアラビアが石油・ガス生産能力への投資継続を表明したことで原油相場が反落し、売りが先行。主要企業決算や連邦公開市場委員会(FOMC)を前に手控えムードとなる中、原油相場の下落に伴い、引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。ダウ平均は208.29ドル安の15885.22、ナスダックは72.69ポイント安の4518.49。


グローベックスの米株先物は、NYダウで一時160ドル超の下げを織り込んでいたが、ここにきて50ドル安程度まで下げ幅を縮めてきている。NY原油先物相場は1バレル30ドル台での推移をみせている。


アジア市場は原油相場が一時30ドル台を割り込んだことが嫌気されていたこともあり、やや落ち着きをみせているようである。もっとも、上海指数が6%安、日経平均が2%安とアジア市場の下げが欧州にも波及しており、神経質な相場展開になりやすい。


また、連邦公開市場委員会(FOMC) (27日まで)が開かれるため、この結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。FOMCでは、原油相場の下落を受けインフレ率が目標値に達していないほか、欧州中央銀行(ECB)が追加の金融緩和策を実施する可能性があるなかで、連銀が追加利上げに踏み切れると考えているのかどうか、声明文などから読み取れるかが注目点となる。


決算ではアップル、コーニング、AT&T、P&G、J&J、デュポン、3M、コーチが予定されている。アップルはiPhone最新モデルの減産報道等を受けて下げていたこともあり、織り込まれている感はある。一方で割安感を指摘する声も聞かれており、決算がアク抜けにつながるかが注目されている。

《TY》

 提供:フィスコ

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