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【市況】原油底入れ確認までは、フィンテックなどテーマ株での循環物色【クロージング】


26日の日経平均は大幅に下落。402.01円安の16708.90円(出来高概算21億5000万株)で取引を終えた。サウジアラビアが石油・ガス生産能力への投資継続を表明し原油相場が反落するなか、日経平均は17000円を割り込んで始まった。その後は狭いレンジでの推移が続いていたが、原油相場が時間外で30ドル台を割り込んだほか、中国上海指数が一時5%を超える下げとなるなか、大引けにかけて下げ幅を拡大させた。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の9割を占めている。セクターでは、33業種全てが下げており、海運、鉱業の下落率は4%を超えている。

日経平均は400円を超える下落となったが、辛うじて5日線が支持線として意識されていた。あっさり割り込む可能性は高いとはいえ、まずは現在の水準での底堅さをみせておきたいところである。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀の金融政策決定会合を控えており、これを見極めたいとする模様眺めムードも強く、下を売り込みづらい面もあるだろう。

原油相場に相当神経質になっているように映るが、イラン輸出再開による先安感がある中で30ドル近辺での底堅さをみせることができれば、リバウンドも意識されやすいだろう。荒い値動きの中で、原油相場のボトムを見極めたいところであろう。底入れまでは、中小型株を中心としたフィンテックなど、テーマ株等での循環物色になりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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