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【特集】VTHD Research Memo(7):通期は増収増益見込むが、保守的に期初予想を据え置く


■業績動向

(2) 2016年3月期の通期業績予想

VTホールディングス<7593>は2016年3月期の通期業績を売上高146,000百万円(前期比7.1%増)、営業利益8,100百万円(同10.2%増)、経常利益8,000百万円(同7.6%増)、当期純利益が4,700百万円(同1.4%増)と予想している。

新車部門については、新規の出店やM&Aによる新規子会社の通年寄与などから販売台数30,558台(前期比11.2%増)、売上高63,448百万円(同6.6%増)を予想している。その一方で中古車部門については、販売台数は50,276台(同6.7%増)を計画しており、単価は横ばいと見ていることから売上高は42,071百万円(同6.8%増)を見込んでいる。

サービス部門は売上高28,283百万円(同6.2%増)と予想している。前期に比べて車検対象台数は増える見込みだが、かなり慎重な予想となっている。また、レンタカー部門も新店舗の寄与などにより売上高6,138百万円(同7.3%増)を計画している。住宅・その他部門は子会社化したエムジーホームの寄与もあり、売上高は6,057百万円(同19.2%増)を見込んでいる。

売上総利益率は19.8%(前期19.6%)へ若干改善すると予想、販売管理費は新規子会社分の上乗せなどもあり20,772百万円(前期比7.0%増)、対売上高比率14.2%(前期14.2%)を計画している。この結果、営業利益率は5.5%(前期5.4%)と前期より若干改善する見込みだ。

現時点の予想は以上のようだが、これは期初の予想と変わっていない。会社は昨年度に下方修正を行ったことから、予想に対してかなり慎重になっているのは事実だ。しかし上半期が予想を上回る結果であったこと、通常は上半期と下半期の利益が40:60であることなどを考えれば、この予想はかなり堅い予想であり、いずれ上方修正される可能性は高そうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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