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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に118円前半で推移か、日・中の株価動向を見極める展開


25日のドル・円は東京市場で118円43銭から118円86銭で推移。欧米市場では原油先物の反落を受けて一時118円17銭まで下落し、118円31銭で取引を終えた。

本日26日のドル・円は主に118円台前半で推移か。原油先物や日本、中国の株価動向を見極める展開となるが、大幅安の相場展開でなければドル・円は118円台を維持するとみられる。

財務省が25日発表した2015年の貿易収支は-2兆8322億円となり、5年連続の赤字となった。ただ、原油価格の大幅な下落によって輸入額は減少しており、2014年(約12.8兆円の赤字)との比較で貿易赤字は大幅に縮小した。昨年1年間の輸出額は北米向けの自動車やアジア地域への電子部品輸出が増加したことなどで、2014年との比較で3.5%増加した。

原油などのエネルギー価格の下落は2016年も続く可能性があるとみられており、為替相場に大きな変動がなければ2016年の輸入額は2015年の約78.5兆円を下回る可能性が高いとみられている。2016年の貿易収支は黒字転換の可能性があるが、何らかの要因でエネルギー価格が反転、上昇し、世界経済の成長鈍化などの要因で輸出が伸びない場合、2016年も貿易赤字の状態が続くとの声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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