【市況】米国株見通し:世界経済に不透明感、原油の供給過剰強まり一段安も
『米株式市場』
22日のNY市場は上昇。欧州や日本で追加緩和観測が強まり、アジア・欧州株が全面高となった流れを受け、買いが先行。原油相場も大幅上昇となり、終日堅調推移となった。ダウ平均は210.83ドル高の16093.51、ナスダックは119.12ポイント高の4591.18。
グローベックスの米株先物は小安く推移しているほか、欧州市場も全般小安く推移している。1月の独Ifo景況感指数は、2ヶ月連続で低下。コンセンサスも低下が予想されていたが、これを下回っており、世界景気減速への懸念が強まっている。また、原油先物相場は、1バレル31ドル前半で推移しており、上げ一服も神経質にさせそうだ。
イランは欧州向け原油輸出を早ければ2月に再開するため準備を進めている。同国の輸出再開を見据えて、競合となるロシアやサウジアラビアは欧州向け原油価格を引き下げており、原油相場は更なる下落が予想される。
《TY》
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