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【市況】17000円の値固めの動きを意識しつつ不安材料を消化していくことに【クロージング】


25日の日経平均は続伸。152.38円高の17110.91円(出来高概算22億9000万株)で取引を終えた。終値ベースでの17100円回復は、15日以来6営業日ぶり。日欧の金融緩和期待と原油相場の底入れ感から、ショートカバーが強まっている需給状況であり、22日の米国市場もこの流れを受けてNYダウは16000ドルを回復している。この流れを引き継ぎ、自律反発の流れとなった。

先週末の大幅反発の反動もあって寄り付き直後には一時16922.21円と、下げに転じる場面もみられたが、その後17200円に乗せてくるなど、底堅さが意識された。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは33業種すべてが上昇しており、食料品、鉱業、その他金融、水産農林、パルプ紙、サービス、小売、卸売の強さが目立った。

日経平均は17000円を挟んでの攻防となるなか、個人は中小型株にシフトしている。今週は金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいほか、決算発表が本格化する中でこう着感が強まりやすい。原油相場の動向のほか、甘利大臣の金銭疑惑問題について、与党内からも進退論が浮上していることもあり、不安要因になろう。相対的に弱さが目立つ銀行株の動向も見極めが必要。まずは17000円の値固めの動きを意識しつつ不安材料を消化していくことになりそうだ。

《AK》

 提供:フィスコ

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