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【特集】アイビーシー Research Memo(7):ストック型ビジネスモデルに重点シフトして高収益構造


■アイビーシー<3920>の事業内容と特長・強み

収益面ではストック型ビジネスモデルと高収益構造を特長とし、四半期別業績は顧客の検収時期の影響を受ける傾向がある。

主力のネットワーク性能監視ソフトウェア「System Answer G2」シリーズは、継続利用率の比率が高く、ライセンス販売収入が積み上がるストック型ビジネスモデルである。

また売上総利益率は2013年9月期が80.3%、2014年9月期が85.4%、2015年9月期が89.5%、売上高営業利益率は2013年9月期が16.5%、2014年9月期が26.8%、2015年9月期が32.7%である。高収益構造であり、かつ上昇基調で推移しているのが特長である。

2012年9月期までは「System Answer」のアプライアンス販売(ハードウェアにソフトウェアを組み込んで販売)が中心だったため、販売先が一定規模以下に限定されていたことに加えて、ハードウェアの仕入れに係る売上原価が計上されていた。しかし2013年9月期から「System Answer G2」のソフトウェア単品販売に重点をシフトしたことに伴い、販売先の規模が拡大するとともに販売数が大幅に伸長した。加えてハードウェアの仕入れ比率が低下したことにより売上原価が圧縮され、売上総利益率が上昇する一方で販管費比率が低下し、売上高営業利益率が大幅に上昇した。

また顧客の検収時期の影響で、同社の売上計上時期は3月及び9月に集中する傾向がある。一方で販管費は毎月ほぼ一定額が発生するため、四半期業績で見ると、営業利益は第2四半期(1~3月)及び第4四半期(7~9月)の構成比が高くなるという季節要因がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HN》

 提供:フィスコ

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