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【経済】中国:ハードランディング直面も政策テコ入れ余地大きい=ソロス氏


著名投資家のジョージ・ソロス氏はこのほど、中国経済の動向に言及し、「ハードランディングに直面しているが、政策によるテコ入れの余地が大きいため、実際にハードランディンに陥るかどうかはなお断定できない」と語った。
スイスのダボス会議に出席した際のインタビューに答えたもので、中国の経済成長率については「公式発表の6.9%ではなく、正確に算出すれば3.5%前後」と分析。人民元や株式相場の下落が続いているほか、過剰生産能力や在庫の解消、デレバレッジ推進などの課題がある点を踏まえ、「中国経済がハードランディングに直面していることを表すもの」と警鐘を鳴らした。
ただし、実際にハードランディングに陥るか否かについては判断を保留。「財政政策の動余地があり、赤字率は昨年の2.3%から3%前後(赤字額は2兆2000億人民元)に拡大する見込み。また、中国には資源があるうえ、3兆米ドルの外貨準備も有しており、機動的な政策運営が可能」とソフトランディングの可能性に言及した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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