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【市況】22日の香港市場概況:ハンセン2.9%高と3日ぶり反発、外部環境の改善が支え


22日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比538.36ポイント(2.90%)高の19080.51ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が269.34ポイント(3.44%)高の8104.98ポイントとそろって3日ぶりに反発した。売買代金は899億300万香港ドル(21日の売買代金は964億9000万香港ドル)。

外部環境の改善が支え。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が記者会見で、3月にも追加の金融緩和策を打ち出す方針を示唆したことや、原油相場が急反発したこと(WTI原油先物は4.16%高で終了)などが投資家心理を上向かせた。香港ドルの対米ドル相場が続伸したことも、資金流出の懸念をやや薄らげている。マイナスで推移していた本土株が上昇して取引を終えるなか、香港の各指数も後場から上げ幅を広げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が11.2%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が10.3%高、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が8.1%高、同じく石油大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が7.9%高と上げが目立った。石炭株に関しては、「中国政府が石炭業界の過剰生産問題を解消するため、新たな指針の策定を進めている」と現地メディアが22日報じたことを材料視している。本土系の金融株、不動産株も軒並み上昇した。

インフラ関連株も買われる。鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が8.7%高、同業の中国鉄建(1186/HK)が3.7%高、鉄道車両の中国中車(CRRC:1766/HK)が4.9%高、交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が5.5%高と値を上げた。中国メディアが22日、「中国中鉄が率いる中国企業コンソーシアムがこのほど、エジプトで鉄道敷設工事を受注した」と報じたことが業界全体の刺激材料となっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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