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【特集】アドクリ Research Memo(5):自己資本比率が上昇するなど財務基盤の強化は着実に進む


■業績動向

(2)財務状況と経営指標

アドバンスクリエイト<8798>の2015年9月末の財務状況は、総資産は前期末比348百万円増加の7,361百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が1,150百万円、未収入金が522百万円増加した一方で、売上債権が1,611百万円減少した。固定資産ではシステム開発により無形固定資産が108百万円の増加、投資有価証券等の増加に伴い投資その他資産が128百万円の増加となった。

負債合計は前期末比109百万円減少の2,550百万円となった。有利子負債が200百万円減少した一方で、その他流動負債が199百万円増加した。また、純資産は前期末比458百万円増加の4,810百万円となった。当期純利益の計上等により利益剰余金が214百万円増加したほか、新株予約権の行使に伴い自己株式が378百万円減少(自己資本の増加)したことが要因となっている。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の62.0%から65.3%へ上昇したほか、有利子負債比率も同11.5%から6.2%に低下するなど、財務基盤は着実に強化が進んでいると言える。また、収益性について見れば、ROEが前期から若干低下したものの14.1%と東証上場企業平均の8%を上回っており、またROAや売上高経常利益率も10%以上で安定して推移するなど、高収益性を維持している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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