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【特集】アパマンショップ Research Memo(5):5ヶ年の中期経営計画では売上高560億円、営業利益49億円が目標


■今後の見通し

(1)中期経営計画

アパマンショップホールディングス<8889>は決算発表と同時に今後5ヶ年の中期経営計画を発表した。経営数値目標としては最終年度となる2020年9月期に売上高56,000百万円、営業利益4,900百万円を掲げている。年平均成長率で見れば、売上高が8.5%増、営業利益が15.3%増となり、営業利益率は前期の6.5%から8.8%まで上昇を見込んでいる。また、財務面の目標値についても、収益の拡大に伴って有利子負債を2016年9月期には3,200百万円、以降は年間2,300百万円?2,400百万円ペースで削減し、2020年9月期には自己資本比率で27%の水準を目指していく考えだ。

計画の前提となるアパマンショップ店舗数は年間35店舗ペースで増加していくが、特に直営店舗の増加ペースを加速していく。直近5年間の直営店の増加ペースは年平均で5店舗だったが、これを15店舗と3倍のペースに加速していく。一方、FC店舗に関しては年間20店舗ペースの増加と、直近5年間の平均45店舗ペースからは鈍化傾向でみている。直営店に関しては首都圏、北海道、九州エリア主に展開しており、特に、東京オリンピックを控えて、首都圏での出店を加速していくとみられる。1店舗当たりの直営店の収益については2016年9月期で売上高が55百万円、営業利益が11百万円となる見込みで、同水準が今後も続くことを前提としている。

一方、管理物件数に関しては2020年9月期に104千件と前期末の64千件から40千件増やしていく。このうち賃貸管理は25千件増の61千件、サブリースは15千件増の43千件を目指していく。ここ数年、管理物件数は横ばい水準で推移していたことを考えると、意欲的な計画となっている。また、1,000戸当たりの収益については、売上高が377百万円と前期の382百万円から若干下回る水準となるが、営業利益は29百万円と前期の21百万円から大きく伸ばすことを計画しており、利益率の向上を見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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