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【特集】アパマンショップ Research Memo(2):2015年9月期は増収、営業・経常増益で着地


■決算動向

(1) 2015年9月期業績の概要

10月29日付で発表されたアパマンショップホールディングス<8889>の2015年9月期の連結業績は、売上高が前期比1.7%増の37,270百万円、営業利益が同14.2%増の2,407百万円、経常利益が同16.9%増の1,682百万円、当期純損失が3,666百万円(前期は1,482百万円の利益)となった。コア事業である斡旋事業やPM事業の収益が拡大したほか、保有不動産の入居率向上などによる家賃収入の増加などが増収増益要因となった。当期純利益が大幅な損失となったが、これは法人税率の低下や今後の保有不動資産の流動性向上などを検討するなかにおいて、繰延税金資産を取崩したことが要因で、キャッシュフローへの影響はない。繰延税金資産については短・長期合わせて、2014年9月末の8,072百万円から2015年9月末は3,317百万円に減少している。

また、会社計画に対して売上高が若干下回ったが、これは主にPM事業において売上高に大きな影響を与えるサブリースの受託管理戸数が未達となったことが要因。ただ、清掃作業など一部の業務の内製化によるコスト削減を進めたことで、営業利益は計画どおりとなった。経常利益については、営業外収支で持分法投資利益が前期比82百万円減少したことにより、若干下回って着地している。事業セグメント別の動向は以下のとおり。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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