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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):WSCOPE、邦チタ、ミクシィ、ファストリ

■ダブル・スコープ <6619>  4,155円  +700 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ダブル・スコープ<6619>がストップ高。リチウムイオン電池用セパレーターを韓国で集中生産しており、大手自動車メーカーのエコカーへの積極的な取り組みを背景に需要拡大期待が高まっている。昨年11月にマザーズから東証1部に市場変更となり、昨年末には貸借銘柄に指定、これにより流動性が高まり投機資金の流出入が加速、株価のボラティリティも一段と高まっている。22日付(義務発生日は18日)で大和証券投資信託委託が保有株式を13.72%から14.81%に高めたことが判明、株式需給面で買い人気を増幅させた。

■アウトソーシング <2427>  2,965円  +312 円 (+11.8%)  本日終値
 アウトソーシング<2427>が急反騰。メーカーの期間工を派遣社員として採用するPEO(習熟者派遣組織)が好調で、国内メーカーの人材需要を取り込んでいる。財務省21日受付でレオス・キャピタルワークスが同社株の保有比率を引き下げる一方、日本株投資で先駆する英国の独立系投資ファンド、ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーなどが同社の5.8%強の株式を保有する大株主に浮上したことが判明しており、株式需給面での思惑も呼んでいる。

■日経レバ <1570>  11,860円  +1,210 円 (+11.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急反騰。注目されていたECB理事会ではドラギ総裁が追加緩和を示唆したことで、前日の欧米株市場は大きく値を戻す格好となった。日本でも日銀による追加緩和の可能性が浮上していることもあり、足もとは売り方の買い戻しが加速、日経平均は1万6000円台半ばに急速に切り返している。そのなか、同銘柄は日経平均株価の2倍の値動きが想定されるETFとして個人投資家を中心に人気が集中。売買代金も9時40分現在で2位のソフトバンクグループ<9984>の約3倍と断トツとなっている。

■東邦チタニウム <5727>  890円  +88 円 (+11.0%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の鉄鋼・非鉄セクターのリポートでは、今回の株式市場の下落が相場下落の前半か最終局面かの判断は難しいものの、最終局面と考える場合、リーマン・ショック後半年間の株価パフォーマンスが参考になると指摘。該当期間では、東邦チタニウム<5727>、住友金属鉱山<5713>、共英製鋼<5440>、三菱マテリアル<5711>の相対的な好パフォーマンスが際立っていたとして、今回も金市況上昇や鉄スクラップ価格・電力コスト下落が開始、選挙イヤーであることから、公共投資増の期待もあると解説。昨年高値から株価が大きく調整した大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム、住友金属鉱山、共英製鋼、三菱マテリアルなどは、「リーマン・ショック後のような好パフォーマンスの再現が期待できる」と予想している。

■サンケン電気 <6707>  363円  +32 円 (+9.7%)  本日終値
  サンケン電気<6707>が3日ぶり急反発。パワー半導体に強みを持つ電子デバイスメーカーで、足もとはテレビや産業機械向けなどを中心に需要が減速しているものの、来17年3月期以降は高付加価値製品へのシフトで業績回復局面に向かうことが予想されている。自動運転車の研究開発などIT化が進展する自動車向けに、パワー半導体や磁気センサーの成長に期待が大きい。立花証券企業調査部では同社の17年3月期営業利益を今期予想比35%増の107億円を予想している。

■武蔵精密工業 <7220>  2,317円  +193 円 (+9.1%)  本日終値
 武蔵精密工業<7220>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は21日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は2900円としている。現状の株価は、低調な先進国二輪車市場や新興国二輪車市場の先行き不透明感をすでに織り込みバリュエーション面で割安と指摘。また、高採算性の「アッセンブリィ製品拡大」に伴う四輪事業の中長期的な利益成長を十分に織り込んでいない、とみている。特に、今後は「急成長する四輪事業に注目が集まり、同事業の利益成長が評価される段階に入る」と予想している。

■ミクシィ <2121>  3,895円  +315 円 (+8.8%)  本日終値
 ミクシィ<2121>が大幅反発。同社は昨日引け後、16年3月期通期連結業績と配当予想の上方修正を発表。売上高は従来予想の1850億円から2050億円(前期比81.5%増)に、営業利益は同800億円から900億円(同70.8%増)に上方修正している。同時に、期末配当予想を59円から72円へ引き上げ、中間配当70円と合わせた1株当たりの年間配当は従来予想の129円から142円(前期実績は82円)に引き上げられた。「モンスターストライク」の業績拡大に伴い、売上・利益ともに順調に推移している状況を踏まえ、通期業績予想を増額修正すると発表しており、連結配当性向20%をメドに配当を行うことを基本方針としているために増配となった。これを受け、ゴールドマン・サックス証券はレーティング「中立」と目標株価5400円を継続している。

■アニコムHD <8715>  2,921円  +229 円 (+8.5%)  本日終値
 21日、アニコムHD <8715> がソフトバンク <9984> と代理店契約を結び、ソフトバンクの顧客向けにペット保険を販売開始すると発表したことが買い材料。ソフトバンクの携帯電話加入者に向けて、「ソフトバンクペット保険」専用サイトを通じて販売する。ペットの対象は犬と猫で、アニコム損保の一般契約に比べて3%安い保険料で契約できる特典を付けた。発表を受けて、顧客基盤の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■サカタのタネ <1377>  2,648円  +203 円 (+8.3%)  本日終値
 サカタのタネ<1377>が急反発。昨年末に高値2900円台まで買われ2000年以来16年ぶりの高値圏に歩を進めたが、その反動もあって年初から大幅な調整を強いられた。今年に入り上昇したのはわずか2日間で、前日時点で約400円の下落をみせていたが、目先底入れ感が台頭している。中国向け人参種子など海外で利益率の高い野菜種子の販売が好調に売り上げを伸ばしている。新興国のなかで経済好調なインドでの展開にも注力している。「2020年にインド現地法人の売り上げを昨年比倍増以上となる2000万ドルに引き上げる方針にあることも評価材料」(国内証券アナリスト)とみられ、海外市場の開拓が進む見通しにあることで見直し買いを誘う。

■ファーストリテイリング <9983>  37,420円  +2,810 円 (+8.1%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が大幅高。年初から急激な下げに見舞われていた東京市場だが、きょうはリスクオフの巻き戻しが一気に進んだ。先物主導で戻りが加速し、現物株市場には裁定買いに伴う浮揚力が強く働く格好となっている。日経平均寄与度の高い同社株はその象徴として値を飛ばしている。同社株の2000円を超える上昇は終値ベースで達成した場合は昨年9月9日以来、4カ月半ぶりとなる。

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