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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ミクシィ、国際石開帝石、三井不、第一生命

ミクシィ 日足チャート 「株探」多機能チャートより
■ミクシィ <2121>  3,990円  +410 円 (+11.5%)  11:30現在
 21日、ミクシィ <2121> [東証M]が16年3月期の連結経常利益を従来予想の800億円→900億円に12.5%上方修正。増益率が51.8%増→70.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。スマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」の利用者増加で課金収入が伸び、売上が計画を10.8%も上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の129円→142円(前期は82円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが5.8倍→5.1倍に低下する一方、配当利回りが2.01%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料。

■東邦チタニウム <5727>  887円  +85 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 東邦チタニウム<5727>が急反発。JX系のチタン製錬大手で、航空機向けスポンジチタンの在庫調整一巡から業績は回復局面にあり、原油市況安も同社には利益改善メリットをもたらせている。16年3月期最終損益は7期ぶりの黒字化を見込み、3期ぶりの5円復配を計画していることもプラス材料。今後、単価面では「航空機需要の拡大と1機当たりのチタン使用量が増加傾向にあることが追い風材料となる」(市場関係者)との見方が出ている。

■サンケン電気 <6707>  357円  +26 円 (+7.9%)  11:30現在
  サンケン電気<6707>が3日ぶり急反発。パワー半導体に強みを持つ電子デバイスメーカーで、足もとはテレビや産業機械向けなどを中心に需要が減速しているものの、来17年3月期以降は高付加価値製品へのシフトで業績回復局面に向かうことが予想されている。自動運転車の研究開発などIT化が進展する自動車向けに、パワー半導体や磁気センサーの成長に期待が大きい。立花証券企業調査部では同社の17年3月期営業利益を今期予想比35%増の107億円を予想している。

■ダイセキ <9793>  1,702円  +122 円 (+7.7%)  11:30現在
 21日、ダイセキ <9793> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.77%にあたる170万株(金額で26億8600万円)を上限に、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は21日終値の1580円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■日経レバ <1570>  11,390円  +740 円 (+7.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急反騰。注目されていたECB理事会ではドラギ総裁が追加緩和を示唆したことで、前日の欧米株市場は大きく値を戻す格好となった。日本でも日銀による追加緩和の可能性が浮上していることもあり、足もとは売り方の買い戻しが加速、日経平均は1万6000円台半ばに急速に切り返している。そのなか、同銘柄は日経平均株価の2倍の値動きが想定されるETFとして個人投資家を中心に人気が集中。売買代金も9時40分現在で2位のソフトバンクグループ<9984>の約3倍と断トツとなっている。

■アニコムHD <8715>  2,857円  +165 円 (+6.1%)  11:30現在
 21日、アニコムHD <8715> がソフトバンク <9984> と代理店契約を結び、ソフトバンクの顧客向けにペット保険を販売開始すると発表したことが買い材料。ソフトバンクの携帯電話加入者に向けて、「ソフトバンクペット保険」専用サイトを通じて販売する。ペットの対象は犬と猫で、アニコム損保の一般契約に比べて3%安い保険料で契約できる特典を付けた。発表を受けて、顧客基盤の拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■国際石油開発帝石 <1605>  979.1円  +56.4 円 (+6.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>など資源関連株や昭和シェル石油<5002>、JXホールディングス<5020>など石油株が軒並み高。足もと原油市況が反転、前日のWTI原油先物価格は急反発し、終値ベースで前日比1ドル18セント高の29ドル53セントまで水準を切り上げたが、一時1バレル=30ドル台に乗せる場面もあった。これを受けてこれまで原油安で売り込まれてきたセクターへの買い戻しが急となっている。

■武蔵精密工業 <7220>  2,253円  +129 円 (+6.1%)  11:30現在
 武蔵精密工業<7220>が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は21日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。目標株価は2900円としている。現状の株価は、低調な先進国二輪車市場や新興国二輪車市場の先行き不透明感をすでに織り込みバリュエーション面で割安と指摘。また、高採算性の「アッセンブリィ製品拡大」に伴う四輪事業の中長期的な利益成長を十分に織り込んでいない、とみている。特に、今後は「急成長する四輪事業に注目が集まり、同事業の利益成長が評価される段階に入る」と予想している。

■マキタ <6586>  6,490円  +360 円 (+5.9%)  11:30現在
 マキタ<6586>が反発。UBS証券では、同社リチウム製品の好調が高電圧や園芸工具などへ広がり、中期的な成長余力が高まったと指摘。2016年は為替デメリット軽微、リチウム製品の成長持続などでプレミアム付加が可能とみて、レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を7000円から7300円に引き上げている。

■三井不動産 <8801>  2,559円  +139.5 円 (+5.8%)  11:30現在
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など大手をはじめ不動産株が人気。前日のECB理事会ではドラギ総裁が3月を視野に置いた追加緩和を示唆、日米欧の株式市場の反転材料となっている。一方、日本でも28~29日に予定される日銀の金融緩和決定会合で追加緩和の可能性が意識されている。これを背景に“日銀プレー”と呼ばれる緩和期待を材料とした買いが金利敏感の不動産セクターに流入しているかたちだ。

■日本特殊陶業 <5334>  2,697円  +137 円 (+5.4%)  11:30現在
 日本特殊陶業<5334>が大幅反発。クレディ・スイス証券では、円高懸念があるとしながらも、排ガス規制強化や燃費改善を背景としたプラグ数量拡大(2020年10億本目標)、高付加価値センサの拡大シナリオは不変と指摘。16年3月期営業利益は市場コンセンサスの704億円を下回る695億円(前回は698億円)と見ているものの、17年3月期はコンセンサス770億円を上回る823億円(前回は851億円)と予想。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を3600円から4250円に引き上げている。

■第一生命保険 <8750>  1,679.5円  +82 円 (+5.1%)  11:30現在
 第一生命 <8750> が急反発。21日、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが関東財務局に提出した大量保有報告書により、同社の発行済み株式の5.11%(6119万1200株)を取得したことが判明したことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、エフィッシモは株主還元の強化など経営改革を求める「物言う株主」として知られるおり、同社株取得による思惑買いが向かった。

■サカタのタネ <1377>  2,569円  +124 円 (+5.1%)  11:30現在
 サカタのタネ<1377>が7日ぶりに急反発。昨年末に高値2900円台まで買われ2000年以来16年ぶりの高値圏に歩を進めたが、その反動もあって年初から大幅な調整を強いられた。今年に入り上昇したのはわずか2日間で、前日時点で約400円の下落をみせていたが、目先底入れ感が台頭している。中国向け人参種子など海外で利益率の高い野菜種子の販売が好調に売り上げを伸ばしている。新興国のなかで経済好調なインドでの展開にも注力している。「2020年にインド現地法人の売り上げを昨年比倍増以上となる2000万ドルに引き上げる方針にあることも評価材料」(国内証券アナリスト)とみられ、海外市場の開拓が進む見通しにあることで見直し買いを誘う。

■野村ホールディングス <8604>  596.4円  +28 円 (+4.9%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株にも買いが目立つ。世界的な株式市場の波乱展開を受け、マーケット環境の悪化を嫌気する売りが目立っていたが、きょうは日経平均の急反発を映して買いが優勢。ここ全体市場の売買代金も増勢傾向にあり、前日は東証1部の売買代金が3兆円を超えるなど、手数料収入の拡大期待も株価を刺激する。

●ストップ高銘柄
 サイバネットシステム <4312>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 土木管理総合試験所 <6171>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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