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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は反発、ドラギ総裁が次回理事会での追加緩和を示唆


【ブラジル】ボベスパ指数 37717.11 +0.19%
21日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比71.63ポイント高(+0.19%)の37717.11で取引を終えた。37494.82から一時38079.18まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは31、値下がりは29、変わらず1であった。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が3月の追加緩和を示唆したことを受けた欧米株高、景気持ち直し期待によるNY原油先物の反発がブラジル株の買いにつながった。李源潮中国国家副主席の「人民元切り下げの意図はない」との発言も好感か。一方、前日、ブラジル中銀が政策金利の据え置きを決定したが、インフレ抑制を後回しにしたことへの懸念がみられ、ブラジル株の伸び悩みにつながった可能性。

【ロシア】MICEX指数 1677.19 +2.87%
21日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は、前日比46.80ポイント高(+2.87%)の1677.19で取引を終了した。1634.27から1684.03まで上昇した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、次回3月(10日)理事会での追加緩和を示唆したことを好感して、欧米で株高となった動きにロシア株も追随した。ブレント原油先物が28ドル台を回復したことも(ロシア株式市場引け後は29ドル台へ)、買い材料になった。また、ルーブル安で収益拡大期待による輸出型企業の株高傾向も続いた。

【インド】SENSEX指数  23962.21 -0.41%
21日のインドSENSEX指数は続落。前日比99.83ポイント安(-0.41%)の23962.21、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同32.50ポイント安(-0.44%)の7276.80で取引を終えた。

買いが先行した後は売りに押され、その後も弱含みの展開を示した。アジアの主要な株式市場が再び大幅に下落したことを受け、インド株にも売りが継続した。また、原油安の進行や前日の米株安なども引き続き警戒された。

【中国本土】上海総合指数 2880.48 -3.23%
21日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比96.21ポイント安(-3.23%)の2880.48ポイントと続落した。約1年1カ月ぶりの安値圏に達している。

引けにかけて下げ足を速める流れ。中国人民銀行(中央銀行)が21日の午前中、大規模な資金供給を実施したことを好感して買われたものの、上昇の勢いは続かず、後場途中からマイナスに転じた。人民銀は定例オペ(原則として火曜と木曜)で、1日当たりの資金供給として直近3年間で最大規模の4000億人民元(約7兆2000億円)を市場に供給。直後は好材料としてみれれていたものの、「春節(旧正月)前の資金ひっ迫に対応するためで、中長期的な緩和にはならない」との見方も徐々に広がった。新規株式公開(IPO)による需給悪化懸念や、人民元の先安感を背景とした資金流出不安もくすぶっている。

《CS》

 提供:フィスコ

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