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【経済】不安定化する世界金融システムが一層鮮明、新興国デフォルトの連鎖も


世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)は21日、スイスで開幕した。ここでは、不安定な世界経済や原油価格の低迷、中国の成長鈍化などが議論される見通しだ。

ウィリアム・ホワイトOECD経済開発検討委員会前議長はWEF開幕の前夜、不安定化する世界金融システムが一層鮮明になっており、債務不履行(デフォルト)の連鎖が発生する恐れがあると警告した。世界範囲にわたって社会と政治の安定が厳しい試練に直面するとの懸念を示した。

また、ホワイト氏は、各国の中央銀行が2008年の世界同時不況が起きた後に相次いで量的緩和(QE)など金融緩和政策を実施し、これが新興国の信用バブルを引き起こしていると指摘した。新興国が景気後退に突入した場合、デフォルトに落ちやすいと警告した。

《ZN》

 提供:フィスコ

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