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【市況】米国株見通し:ECB理事会後の欧州市場を注視、日銀緩和に期待も


『米株式市場』

20日のNY市場は大幅下落。NY原油先物相場の下落を受けて投資家心理が悪化しており、リスク資産を圧縮する流れから、大幅に下落。一時は565ドル安と昨年8月の安値を大きく下回る場面もあった。その後引けにかけて下げ幅を縮小したが、結局NYダウは249ドル安で取引を終えた。

グローベックスの米株先物は、NYダウで130ドル安程度を織り込んで推移している。欧州市場は小動きに推移しており、まずは欧州中央銀行(ECB)理事会を受けた欧州市場の動向が注目されよう。ECB理事会を受けてリバウンドをみせてくるようだと、安心感につながる。ただし、欧州が不安定な値動きをみせてくるようだと、NYダウが前日の安値からの戻り部分を再び下げてくる展開が警戒されてくる。原油先物相場の動向も引き続き関心が集まりやすいだろう。

そのほか、日本では来週に日本銀行の金融政策決定会合が控えている。安倍首相の側近は、世界的な市場の混乱が「アベノミクス」の支障となる恐れがあるため、日銀は来週の金融政策決定会合で追加緩和すべきとの見方を示したとの報道が伝えられている。一方で甘利経済再生担当相の事務所による金銭授受疑惑について政治スキャンダルを懸念する向きもあり、アベノミクスに対する嫌気材料に発展する可能性がありそうだ。

《TY》

 提供:フィスコ

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