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【市況】21日の香港市場概況:ハンセン1.8%安と続落、朝高の後に売られる流れ


21日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比344.15ポイント(1.82%)安の18542.15ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が179.80ポイント(2.24%)安の7835.64イントとそろって続落した。ハンセン指数は約3年7カ月ぶり、H株指数は約6年10カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は964億9000万香港ドル(20日の売買代金は922億7000万香港ドル)。

朝高の後に売られる流れ。自律反発狙いの買いで小高くスタートしたものの、上値は重く、中盤からマイナスに転じている。中国本土や日本の主要指標がそろって昨年来安値を更新するなか、香港でも投資家のリスク回避スタンスが強まった。対米ドルで下落が続いていた香港ドルは反発したものの、依然として約8年5カ月ぶりの安値水準にあるため、資金流出の不安もくすぶっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国大手の華潤ビールHD(291/HK)が14.1%安、香港不動産の恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が6.1%安、本土系不動産の中国海外発展(688/HK)が4.8%安と下げが目立った。

インフラ関連株も売られる。鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が6.8%安、同業の中国鉄建(1186/HK)が3.6%安、鉄道車両の中国中車(CRRC:1766/HK)が4.6%安、交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が8.3%安、発電設備の上海電気集団(2727/HK)が6.6%安、建機の中国龍工HD(3339/HK)が6.9%安と値を下げた。

素材関連株も急落。非鉄の洛陽欒川モリブデン集団(チャイナ・モリブデン:3993/HK)が6.0%安、同じく非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.0%安、セメントの中国中材(1893/HK)が3.1%安、鉄鋼の鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が8.7%安で引けた。中国のある株式制商業銀行が21日、鉄鋼や石炭など19業種に対する融資の総量規制を決めたもよう??と伝えられたことも不安材料となっている。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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