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2016年01月21日08時26分

【特集】【中国の視点】成長鈍化は中国の「ニューノーマル」、7%以上はもはや不可能


国家統計局が発表した2015年の国内総生産(GDP)成長率は6.9%となり、1991年以来の低水準を記録した。政府が定めた2015年の成長目標7%前後は達成されたが、今後の成長率は一段と鈍化すると予測されている。

中国人民大学の劉元春教授はこのほど、中国経済の成長鈍化が「新常態(ニューノーマル)だとの見方を示した。構造改革の進行や外需の縮小などを受け、2016年の成長率が6.5-6.6%まで鈍化すると予測した。

また、劉教授は、企業在庫の解消が進んでいない上、人民元相場の乱高下や金融リスクの高まり、不安定な新興国経済などを受け、中国の成長率が一段と鈍化する恐れがあると警告した。そのため、むこう3-5年の成長率は現水準あるいはそれ以下になると予測し、7%以上の成長率の実現は困難だとの見方を示した。一部では、7%以上の成長率がもはや不可能だとの悲観的な見方も出ている。

教授は、2015年の成長鈍化について、固定投資ペースの鈍化や工業セクターの減産、不安定な株式市場や人民元相場の乱高下などを挙げている。なお、2015年の固定資産投資(農村部を除く)は前年比10.0%増の55億1600万元(約993億円)となった。増加ペースは前年を2.9%下回った。
《ZN》

 提供:フィスコ

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