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【市況】明日の株式相場見通し=大幅安の後遺症で続落、外部要因の改善みられず

 あす(21日)の東京株式市場は、日経平均株価が今年最大の下落幅となったことの後遺症が残ることが想定され、見切り売りにより続落基調となりそうだ。原油価格の下落、外国為替市場での円高、中国株式市場の波乱などマイナスの外部要因に改善の兆しがみられないことから、買い意欲は大きく後退したままとなりそうだ。

 市場関係者からは「原油価格の下落に伴う産油国の政府系ファンド(SWF)の保有株売却など、外国人投資家の売り活発化で需給が極端に悪化している。したがって、売られ過ぎを示すテクニカル指標や、業績見通しから判断した割安感など、押し目買いの動機づけとなる材料が通用しなくなっている」との見方が出ていた。

 20日の東京株式市場は、後場に入って下げ幅を広げる展開となり、日経平均株価終値は前日比632円18銭安の1万6416円19銭と、今年最大の下げ幅となった。

 日程面では、11月の全産業活動指数、12月の全国スーパー売上高に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会・ドラギ総裁の会見が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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