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【特集】アキテクツSJ Research Memo(12):2016年3月に「ASJ TOKYO CELL」を開設予定


■経営戦略

○「ASJ TOKYO CELL」の開設
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>は2016年3月に、東京都千代田区丸の内にある新日石ビルヂング1階に「ASJ TOKYO CELL」を開設する予定だ。賃貸面積は130坪弱。開設の目的は、営業本部との相乗効果、周辺スタジオのマーケティング強化、ブランドイメージの向上である。

営業本部は2015年10月の新設で、直接的関与のための営業部員も増員している。「ASJ TOKYO CELL」が完成すると営業本部が東京本社から移転・入居するため、営業本部と「ASJ TOKYO CELL」の、より緊密な業務の遂行が可能になる。営業部隊が移転して空いた本社スペースには、全物件の進捗状況をモニターし管理する機能を設ける予定だ。

周辺スタジオにとっては、「ASJ TOKYO CELL」を会場としてイベントを開催するため、彼らの営業活動の活性化にもつながる。「ASJ YOKOHAMA CELL」の周辺スタジオは受注高が全国平均の約3倍であり、高い効果を実証している。「ASJ TOKYO CELL」周辺でも高いパフォーマンスを期待している。地域柄、1戸当たりの受注額が大きいことも収益にプラスとなろう。周辺スタジオにとっては、東京の一等地でイベントを開催でき、その利用料も割安になるというメリットがある。「ASJ TOKYO CELL」では年に40数回のイベントが行われる見込みで、同社は加盟スタジオから受け取る会場使用料で賃貸料の一部をカバーするもくろみだ。

「ASJ TOKYO CELL」には5名の営業部隊を配置する予定でいる。

同社のCELLは、発祥地の大阪に始まり、2014年の横浜、2016年の東京と続いている。自社のCELLを活用することで、経営戦略を実行するための自由度が増すことになろう。「ASJ TOKYO CELL」が軌道に乗れば、次は名古屋がターゲットになることが予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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