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【特集】アキテクツSJ Research Memo(10):通期業績は売上高横ばいだが、減益予想


■業績動向

(2) 2016年3月期予想

アーキテクツ・スタジオ・ジャパン<6085>の2016年3月期は、当第2四半期累計の業績を踏まえて予想が修正され、売上高が前期比ほぼ横ばいの1,450百万円、営業利益が同79.7%減の15百万円、経常利益が同83.5%減の15百万円、当期純利益は5百万円の損失との予想となった。期初予想比では、売上高が27.5%減、営業利益と経常利益が同97.0%減となる。

○重点施策の振り返り
2016年3月期は、当初予想に反して業績が大幅に悪化してしまった。同社では重点施策を振り返り、計画と施策を確認している。当第2四半期で実行した5つの重点施策は、「自社ブランドの浸透・認知度向上」「アカデミー会員獲得チャネルの再構築」「Web会員へのアプローチ」「価格競争力のある見積もり提示」「加盟工務店の粗利改善」であった。従来、アカデミー会員の獲得は、スタジオが開催するイベント経由が多かったので、本部主導による新規会員獲得をするため、Webマーケティングに力を入れた。会員増加では一定の評価ができたものの、会員のプランニングコースへの誘導や、プランニングコースから設計契約への展開に問題が生じた。積算システム「COSNAVI」の利用も推進中の段階にある。本部一括仕入れは、納入メーカーとの契約の遅れ、ラインナップの不十分などの問題が生じた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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