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【市況】<株式トピックス>=“民泊関連銘柄”が人気集める

 19日の東京株式市場は、前日比終値を挟んで何度もプラス圏とマイナス圏を往来する気迷いムードの強い相場となった。日経平均株価終値は、前日比92円80銭高の1万7048円37銭と4日ぶりに反発。きょう午前に発表された中国の15年10~12月期の国内総生産(GDP)実質成長率が前年同期比6.8%増となったことへの東京株式市場の反応は限定的なもとなった。概ね市場予想に沿った内容だったこともあり、売り買いが交錯する状態となった。

 こうしたなか、きょう市場の人気を集めたのは、“民泊関連銘柄”だ。19付の日本経済新聞で大京<8840>が「今春をめどに一般住宅に旅行者を有料で泊める“民泊”事業に参入する」と報じられたことを受けて、東京23区中心に借り上げた居住用不動産を転貸するサブリース主力のAMBITION<3300>が一時ストップ高まで買い進まれ、終値は前日比217円高の1685円の大幅高となった。

 同社では、昨年10月には賃貸保証サービスを手掛けるルームバンクインシュア(東京都渋谷区)と提携を発表。これまで保証人がいないため賃貸借契約を締結することが困難だった外国人借主などに広くサービスを提供することでインバウンド需要の拡充を図るとしていることから、民泊への事業展開などが期待されている。

 また、傘下に賃貸斡旋のアパマンショップやアパマンショップサブリースを持つアパマンショップホールディングス<8889>も民泊関連の一角として買われ、終値は前期比94円高の1349円となった。また、大京自体も、一時前日比18円高の197円まで買われ、終値は同6円高の185円となった。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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