市場ニュース

戻る
 

【市況】19日の香港市場概況:ハンセン2.1%高と4日ぶり反発、本土株高で買い安心感が広がる


19日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比398.36ポイント(2.07%)高の19635.81ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が242.99ポイント(2.99%)高の8377.80ポイントとそろって4日ぶりに急反発した。売買代金は829億9700万香港ドルに増加している(18日の売買代金は750億2600万香港ドル)。

本土株高で買い安心感が広がる。上海総合指数が中盤から一段高となるなか、香港の各指数も後場に入り上げ幅を広げた。取引時間中に公表された中国の12月経済指標が総じて弱い内容だったため、「当局が景気テコ入れ策を打ち出す」との思惑が市場で強まっている。発表された統計の内容は、15年第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比6.8%(予想は6.9%)、12月の小売売上高が前年同月比で11.1%増加(予想は11.3%増)、同月の鉱工業生産額が5.9%増加(同6.0%増)など。ハンセン指数はマイナス圏に沈む場面がみられたものの、中盤から再び買いが優勢となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.7%高、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が5.3%高、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.9%高と上げが目立った。

本土系の不動産株も高い。広州富力地産(広州R&Fプロパティーズ:2777/HK)が5.5%、首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が5.3%、中国海外発展(チャイナ・オーバーシーズランド:688/HK)が4.5%、華潤置地(1109/HK)が3.5%ずつ上昇した。

素材関連株も急伸。鉄鋼の鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が7.3%高、非鉄の中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.5%高、セメントの安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.3%高、同じくセメントの中国建材(3323/HK)が4.1%高で引けた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均