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【特集】アキュセラ・インク<4589>、「エミクススタト」開発を巡り進展に期待


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』1月7日放送において、アキュセラ・インク<4589>を取り上げている。主な内容は以下の通り。


Q、どういった会社でしょうか。
眼科領域に特化した医薬品の開発を行うことを目的に、眼科専門医であった窪田良(くぼたりょう)博士が2002年に米国のシアトルで創業したバイオベンチャーです。2014年2月に東証マザーズに新規上場を果たしました。

Q、同社の事業内容について詳しく聞かせて下さい。
「加齢黄斑変性」という高齢者に多くみられる視力の低下を引き起こす病気の末期症状であるドライ型に向けた治療薬「エミクススタト塩酸塩」の開発を行っています。現在、世の中で承認された薬剤はまだないのですが、臨床試験はすでに最終段階を迎えています。網膜変性疾患の治療に使われる眼球に直接注射をする方法は患者の精神的負担や費用負担が大きいのに対し、同社は患者負担の少ない飲み薬を発明したことで注目度が非常に高いです。

Q、業績についてはいかがでしょうか。
「エミクススタト」が市販に至るまでは赤字継続が予想されます。ですが、大型共同開発パートナーシップを結んでいる大塚製薬から開発資金が提供されており、一般的なバイオベンチャーとしては赤字幅が少ないことや、200億円以上の豊富なキャッシュを保有していることを考慮すると財務面でのリスクは当面心配する必要がなさそうです。

Q、その他、注目ポイントはありますか?
前例のない画期的な開発ですので、潜在市場規模が大きいにも関わらず、「加齢黄斑変性」治療薬の米国類似企業と比べて、株価は非常に割安に感じられるということです。初期症状のウェット型に対する眼球注射を開発したリネジェロンの時価総額は約7兆円、初期症状のウェット型と末期症状のドライ型に対する治療薬をそれぞれ開発段階であるオフトテックの時価総額は約2700億円であるのに対し、同社の時価総額はまだ450億円程度です。「エミクススタト」は眼科領域において大型医薬品として成長する可能性がありますし、今後は「糖尿病性網膜症」「糖尿病性黄斑浮腫」「スターガード病」など適応領域を拡大する方針という点も注目です。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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