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【材料】本日の注目個別銘柄:アクリーティブ、山洋電気、東洋ゴムなど


<8411> みずほFG 216.8 -5.6
売り優勢。米国株安など外部環境の悪化を受けて、メガバンクなどの金融関連株には売りが先行する展開となっている。また、同社に関しては、SMBC日興証券が投資判断を「1」から「2」に格下げしていることもマイナス材料に。海外業務鈍化を織り込んで今後の実質業純を約10-15%引き下げているほか、保有株削減への取り組みなどは十分に株価に織り込まれたとも判断しているようだ。

<9984> ソフトバンクG 5111 -437
大幅反落。9月30日以来となる昨年来安値を更新している。先週末のスプリント株の急落が売り材料視される。通信網関連費用の削減計画にはリスクが大きいとの見方が優勢になっているようだ。また、先週末にはモルガン・スタンレーMUFG証券が、第3四半期は収益モメンタムの低下が顕著になるとのプレビューを示しており、目先の業績懸念なども強まっている状況のようだ。

<6723> ルネサス 739 +23
切り返す。一部報道では、産業革新機構が保有株式の5割以上の売却を決め、日本電産が買い手の有力候補として浮上していると伝わっている。入札は2月に行われる予定のようだ。車載向けの展開を積極化している日本電産との提携はシナジー効果も大きいとみられ、一段と業容の再建が進むとの期待感が先行へ。

<8202> ラオックス 185 +8
切り返す。15.12期営業利益は前期比5.5倍の95億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。従来予想の90億円を上回り、19期ぶりに最高益を更新したようだ。足元で月次増収率がやや鈍化方向となり、今後の警戒感なども高まりつつあった中、安心感にもつながる形になったようだ。

<8423> アクリーティブ 416 -41
急落。先週末にかけて、フィンテック関連として一時は2日間で46%の急騰となっていたが、さくらインターなど関連銘柄の軟化とともに利食い売り圧力が強まる格好に。また、もともと、インバウンド関連銘柄としての位置づけが高い銘柄だが、今週発表予定の訪日外客数は、12月の各社の売上動向から期待感は高めにくく、警戒材料としても捉えられる形に。

<6516> 山洋電気 628 -45
下げ目立つ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では業績予想を下方修正、目標株価も1580円から1320円に引き下げている。中国の設備投資減退などで工作機械やロボット向けサーボモータなどの需要が想定以上に低調、今第3 四半期(10-12月期)営業利益は14.2億円で前年比11%減を予想しているもよう。通期営業利益は77.1億円から69億円に下方修正、会社計画79億円を下回り減益に転じると見ている。

<5105> 東洋ゴム 2211 +107
買い優勢。先週末の原油市況が急落、1バレル=30ドルを割り込む水準にまで下落していることで、あらためて原油安メリットセクターなどを見直す動きにもなっているようだ。タイヤセクターは原材料コストが低下するほか、ガソリン価格の下落が自動車走行距離増加に伴う補修用タイヤの需要増期待にもつながる。なお、同社に関しては、カリヨン証券が投資判断を「アンダーパフォーム」から「バイ」、目標株価も2700円から2900円に引き上げているようだ。

<6464> ツバキナカシマ 1625 +47
しっかり。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を1930円としており、見直しの動きにつながっている。事業の選択と集中による体質強化で15.12期は史上最高益を達成したと推定されるが、欧州ベアリングメーカーへのシェア拡大、セラミックやガラスボールの新商品拡販などを牽引役とした新規案件で、最高益更新基調が続くと予想しているようだ。

<5020> JX 429.6 -4.0
売り優勢。石油元売り各社の業績下振れ観測報道が伝わっている。原油価格下落に伴う原油在庫の評価損は5社合計で4000億円を超過、大手5社全てが最終赤字に転落する見通しとされている。同社も原油開発や銅鉱山で減損を計上、2000億円程度の最終赤字になる見込みのようだ。原油市況の下落による評価損の発生は織り込まれており、在庫評価損は一過性のものでもあるが、原油市況の下落が継続していることもあって、悪材料出尽しとは受け止められず。
《XH》

 提供:フィスコ

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