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2016年01月18日16時14分

【特集】JBR Research Memo(6):有利子負債の削減により、財務体質の改善が進む


■財務状況と株主還元策

(1)財務状況と経営指標

ジャパンベストレスキューシステム<2453>の2015年9月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,347百万円減少の11,930百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では有利子負債の削減を進めた結果、現預金が1,358百万円減少している。また、固定資産では長期貸付金が1,391百万円増加(主にバイノス向け)し、一方で、貸倒引当金を1,485百万円増加(減算)している。これはバイノスに同社が新たに貸付けを行ったわけではなく、バイノスが連結子会社から外れたため連結貸借対照表に加味することになったものだ。バイノスへの貸付けは、同社が2013年9月期に1,500百万円実施しており、返済は予定どおりに進んでいると言う。また、貸倒引当金としてほぼ全額引き当て済みであることから、仮に今後返済が滞ったとしても損益への影響は出ない。

負債合計は前期末比1,156百万円減少の6,525百万円となった。有利子負債が同2,314百万円減少したことが主因だが、その他では会員事業の拡大によって前受収益が短期・長期合わせて669百万円増加した。また、責任準備金が130百万円増加したほか、課徴金引当金を165百万円計上している。

純資産は前期末比190百万円減少の5,404百万円となった。その他有価証券評価差額金が172百万円増加したものの、当期純損失の計上により利益剰余金が278百万円減少したほか、少数株主持分が100百万円減少した。

経営指標を見ると、経営の安全性を示す流動比率や自己資本比率、有利子負債比率はすべて改善している。不採算事業の売却などを進めたことにより、財務体質の改善が進んだと言える。収益性に関しても、特別損失の計上が続いたことでマイナスとなっているROEを除けば、ROAや営業利益率など2013年9月期を底に回復に向かっており、今後も事業体制の再構築が完了したことで、更なる向上が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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