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【特集】JBR Research Memo(3):2015年9月期は増収・大幅増益と順調に推移して着地


■決算動向

(1) 2015年9月期業績

11月13日付で発表されたジャパンベストレスキューシステム<2453>の2015年9月期の連結業績は、売上高が前期比4.3%増の12,117百万円、営業利益が同81.4%増の597百万円、経常利益が同100.3%増の558百万円と2期連続で増収増益となり、期初計画に対しても上回るなど順調に推移した。ただ、特別損失として、投資有価証券評価損125百万円、複数の除染用特殊車両を福島県内の除染事業者に売却したことに伴う固定資産売却損157百万円、子会社のバイノスを売却したことに伴う事業再編損失110百万円、証券取引等監視委員会による165百万円の課徴金納付命令が出たことに伴う同額の引当金計上等を計上したことで、当期純利益は176百万円の損失となった。2014年以降、バイノスの不正会計問題の発覚などによって、事態の収拾に追われてきたが、バイノス株式の売却や関連費用を特別損失としてすべて計上することによって、その膿は全部出しきった格好となっている。

むしろ注目したいのは、不正会計問題により市場から厳しい目で見られる逆境化においても、コア事業であるコールセンター事業、会員事業、企業提携事業、少額短期保険事業では着実に会員数や取引先企業数を伸ばし、増収増益を続けていることにあると弊社では考えている。2015年9月期における4事業合計の売上高は前期比12.2%増の11,002百万円、営業利益は同4.2%増の1,464百万円と過去最高を2期連続で更新している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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