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【市況】<株式トピックス>=先高期待感薄く、朝高の勢いも一気に萎む

 15日の東京株式市場は大きく買い優勢でスタートしたものの、後場は一転して下値模索の動きに様変わりした。結局、日経平均株価終値は、前日比93円84銭安の1万7147円11銭と続落で、来週は再び1万7000円割れ攻防を意識せざるを得ない事態となっている。

 前日の米国株市場でNYダウ平均株価が急反発した流れを好感し、寄り付き直後に日経平均株価は前日比356円高まで買い進まれる場面があった。ところが、取引時間中に円相場が円高方向に反転したことで、輸出主力株中心に売り優勢。さらに、上海総合指数が、昨年8月終値ベースの安値を下回って推移したことで、中国リスクが再び全体相場の重荷となった。

 朝方の買いの勢いがあっという間に萎えてしまう現在の地合いについて、市場関係者は「中国景気の先行き懸念、外国為替市場での円高進行に伴う主力輸出企業の業績懸念、原油価格低迷に伴うリスク市場からのオイルマネーの資金引き上げ、トルコ・インドネシアなど頻発するテロ事件など短期間に複数のマイナス材料が重くのしかかるなかで、“先高期待感”が極めて希薄になっているためだ」としていた。ちなみに、15日終値現在での騰落レシオ25日移動平均は59.71と再び60%を割り込んできた。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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