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【特集】プラザクリエイト Research Memo(8):17/3期以降は経常利益段階で黒字転換してくる可能性も


■業績見通し

(3) 2017年3月期以降についての考え方

2017年3月期は経常利益段階で黒字転換してくると弊社では考えている。プリント事業は2016年3月期にリニューアルのピークを過ぎ、2017年3月期は約270店のフォト&モア・ショップがフル寄与してくると期待される。一方で、積み残した店舗のリニューアル関連損失が従来想定から100百万円膨らむとみて、本来のプリント事業の経常利益を200百万円~300百万円と想定している。

VPJは製品ラインナップの充実、フォト&モア・ショップの売上高増加、法人向け売上高増加などで減価償却費負担を吸収し、当期損失は500百万円程度にまで縮小するとみている。その約半分がプラザクリエイト<7502>の持分法投資損益として計上されてくることになる。

モバイル事業は、従来は10店舗の新規出店を想定していたが、2017年3月期中に一気に20店舗拡大し、総店舗数を100店舗に乗せてくるという想定に変更した。これは100店という数字が1つの区切りであって、同社ができるだけ早期に達成したいと考えていることと、キャリアによるショップ再編成の動きが加速して、同社の出店可能性が現実味を帯びているためだ。この想定の変更で、モバイル事業の経常利益は100百万円に引き下げた。

その結果、同社全体の経常利益は50百万円~150百万円と、黒字転換を果たしてくると試算される。

中長期的な業績目標として同社は、2018年3月期について経常利益900百万円(売上高はVPJを含み30,000百万円)、2020年3月期について経常利益2,000百万円(売上高はVPJを含み40,000百万円)を掲げている。弊社では、2016年3月期の大胆先行投資が完遂されてリニューアルや新規出店が進捗し、人材も計画どおりに採用が進めば、同社の中期長期業績計画が達成される可能性は十分高いと考えている。2016年3月期だ2四半期を終えたところでは、各施策はほぼ順調に進捗していると評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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