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【特集】プラザクリエイト Research Memo(6):販促グッズやイベントの記念品などの潜在需要は膨大


■法人事業

事業部門別の切り口とは異なるが、今後の同社の成長を考える上で重要な視点として、法人事業の強化が挙げられる。

プラザクリエイト<7502>はIDカードや証明写真BOX、なんでもダビングに拡販の余地があり、既存サービスに新たな要素を付加することで成長が期待できると考えていた中、VPJの木更津工場稼働を機に、組織を強化し、BtoBビジネス、すなわち法人需要の取り込みに本格的に乗り出すことを決定した。同社のビジネスモデルは店舗を構えて個人需要を取り込むものが基本であり、言わば受け身の営業スタイルであったが、法人事業ではプロアクティブ(能動的)な営業を行っていくということだ。

同社が法人事業に乗り出した背景にはVPJ及びその他の商品・サービスにおいて、法人需要を受け止めるだけのクオリティと供給体制について自信を深めたことがあると、弊社ではみている。例えばフォトブックは同業他社の同等品と比較して30%~50%程度安価な価格設定となっている。また、マグカップの写真プリントの解像度も、従来からあるマグカップ印刷と比較して解像度が格段に向上している。さらに、従来からプリントショップで行っていた“なんでもダビング”についても、工場の供給能力が整ったことで法人などの大口客への対応が可能になったとみられる。

弊社では、法人事業の中でも特にVPJ商品の販売に期待している。販促グッズやイベントの記念品などの潜在需要は膨大であり、蘭Cimpressは創業当初からその市場を狙って成功してきたという経緯がある。そのノウハウ、経験と、最新鋭の木更津工場が産み出す高品質で低価格な製品の組み合わせは、同社の法人事業の成功にも大きく貢献できると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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