【市況】前場に注目すべき3つのポイント~自律反発の域だがリバウンドが意識されやすいタイミング
15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:自律反発の域だがリバウンドが意識されやすいタイミング
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
■前場の注目材料:川重<7012>10-12月期損失221億円、ブラジル造船事業で計上
■自律反発の域だがリバウンドが意識されやすいタイミング
15日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発の流れが先行しよう。14日の米国市場では、原油相場の落ち着きを背景に買い戻しの流れが優勢となり、NYダウは227ドル高に。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は、大阪比185円高の17495円だった。これにさや寄せする格好から、日経平均は反発して始まろう。
ただし、買い一巡後は中国市場を睨みながらの相場展開となるほか、週末要因からポジション調整の動きなども出やすく、こう着感が強まりやすい。米国の時間外では、インテルが1-3月期の見通しがコンセンサスを下回ったことが嫌気され下落して推移しており、ハイテクセクターへの重石になる。
もっとも、積極的な参加者不在の中、中国・上海市場や原油相場が強い動きをみせてくるようだと、先物主導のインデックス売買によってリバウンドが強まる可能性はある。日経平均は前日に一時17000円を割り込み、昨年9月安値とのボトム形成や、長い下ひげを残していることから、リバウンドが意識されやすい。自律反発の域は脱せないだろうが、短期的なリバウンド狙いは有効だろう。
一方で、短期的な資金が中心であるが故に、直近で動意をみせている銘柄などには、オーバーウィークのポジションを避ける流れから、利益確定の流れに向かいやすいと見られる。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1240万株、買い1100万株、差し引き140万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
1月7日(木):10万株の売り越し
1月8日(金):510万株の売り越し
1月12日(火):20万株の売り越し
1月13日(水):630万株の売り越し
1月14日(木):80万株の買い越し
■前場の注目材料
・NY原油(31.20、+0.72)、NYダウ(16379.05、+227.64)
・米インテルが時間外で下落、1-3月見通し慎重
・川重<7012>10-12月期損失221億円、ブラジル造船事業で計上
・シャープ<6753>鴻海買収提案へ、金額引き上げ7000億円規模
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2005年7-12月開催の日銀金融政策決定会合の議事録
・08:50 11月日銀マネタリーサーベイ
・08:50 対外対内証券売買(先週)
<海外>
・特になし
《SY》
提供:フィスコ