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2016年01月14日16時14分

【特集】イグニス Research Memo(6):市場の大きなゲーム領域とコミュニケーション領域が今後の注力分野


■成長戦略

イグニス<3689>はこれまでのステージをノウハウの蓄積のための期間と位置付けており、本格的な成長はこれからと考えている。これまで積み上げてきた事業基盤及びノウハウを活かし、同社成長の原動力となってきた市場創造力をさらに進化させることで、海外展開を含めた事業拡大を図る方針である。特に市場の大きなゲーム領域及びコミュニケーション領域を今後の注力分野として取り組んでいる。

ジャンル別の方向性と進捗は以下のとおりである。

(1)無料ネイティブアプリ
これまでの小規模アプリ中心から、コミュニケーション領域などのライフタイムの長い中・大規模アプリの開発に注力している。継続運用によりユーザーの声を反映させるなどの改善を図りながらじっくりと育てる方針であり、本格的な収益貢献には時間がかかる見通しである。ただ、ここが軌道に乗ってくれば、収益力が大きく向上するとともに、これまで安定収益源となってきた積み上げ型のツール系アプリ(小規模アプリ)や短期的な収益が狙えるカジュアルゲーム(小・中規模アプリ)と合わせて、アプリポートフォリオの拡充(多様化)による多層な収益基盤が確立されることになる。

なお、2014年4月にリリース後、同年12月にリニューアルした「ひまチャット」は、暇人同士をマッチングさせる匿名SNSであるが、暇な時にいつでも簡単にコミュニケーションをとれる手軽さが10代および20代前半の若い層に支持され、2015年12月時点で累計100万アカウントを達成するとともに、利用者のうち約60%を女性が占めるなど、ユニークなサービスとして急成長しているようだ。アプリ内で交換される累計メッセージ数も10億メッセージを突破した(2015年12月11日現在)※。また、Web版をすでにリリースしている「With」のアプリも近日中にリリースされる予定となっており、これらの動向にも注目していきたい。

※2014年11月末時点の累計メッセージ総数は約1,500万であった。

(2)ネイティブソーシャルゲーム

今期(2016年9月期)は、「ぼくとドラゴン」の継続運用に注力する方針である。継続運用によって更なる成長を図るとともに、運用のノウハウを蓄積するところに狙いがある。11月10日には、So-net Entertainment Taiwan Limited.の協力を得て、「ぼくとドラゴン」繁体字版をリリースした。繁体字版オリジナルキャラクターも加え、台湾、香港、マカオのユーザー獲得のほか、海外配信ノウハウの蓄積も目指している。また、来期以降についても、安易なライン増はしないという方針のもと、「ぼくとドラゴン」によって蓄積した運用及び海外配信ノウハウをベースに更なるステップアップを目論む。

弊社では、「ぼくとドラゴン」の継続運用による成長余地(規模及び期間の両面)とともに、更なる収益の柱の育成がポイントになるとみている。既に試行的に運用を開始(リリース)しているものを含めて、ライフタイムの長い運用型アプリが、今後どのような形で収益貢献していくのかに注目したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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