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【経済】日産が自動運転車を中国投入へ、技術普及向け認証機関と連携


自動運転車の中国投入に向けて、日産自<7201>が本格的に動き出す。自動ブレーキ
などの先進運転支援システム(ADAS : Advanced Driver Assistance Systems )とス
マート交通技術の普及に向けて、製品認証テストなどを手掛ける中国自動車技術研究
センター(CATRAC)との間で、12日に天津市内で提携契約を交わした。CATRACの協力
を得ながら、ADASを中国生産車にも搭載させるための準備を整える意向という。経済
参考報が14日付で伝えた。
日産の坂本秀行・副社長は中国メディアの取材に対して、「交通ルールや路面状
況などが異なるため、われわれのADAS技術を中国で応用するには現地に合わせた改良
が必要になる」と解説。「これがCATRACを中国での提携先に選んだ理由だ」と述べ
た。「適切な道路区間、適切な都市を選んだ上で、ADAS技術搭載車の走行試験を繰り
返す必要性がある」と補足している。
スマートカーやコネクテッドカーに関して、中国の交通部は複数自動車メーカー
と共同で、安全規格や技術基準の策定に入ったと伝えられている。この基準制定期間
中に自動運転車の分野でどれほどの存在感を示せるかが、中国の次世代自動車市場を
巡る日産自の今後の競争力を占う鍵となりそうだ。
自動運転車に関して日産は今月7日、日米欧や中国で、2020年までに10車種以上を
投入すると発表した。まずは高速道路で同じ車線を自動走行し続けられる車を16年に
発売。18年には危険を探知し、走行車線を変更できるモデルを投入する。さらに20年
には、一般道でも都市部の交差点や渋滞に対応できる車を売り出す予定だ。
日産中国の発表によると、日産車の2015年中国販売台数は125万台超。日産自に
とって中国は、6年連続で世界最大マーケットとなった。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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