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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 17,000円~17,500円。 

 米ダウ平均は、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が増加となったことや、今週末にもイランの制裁が解除されるとの憶測により、原油価格の下落に歯止めが掛らないとの不安感から大幅反落。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ490円安と大きく下落していることから、東京市場の朝方も売り先行により、マイナス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、シカゴ日経先物の終値近くまでさや寄せするようなら、昨日の値上がり分は全て吹き飛ぶ形となり、上昇を維持出来ない失望から、再びショートポジション(空売り)が優勢となる公算で、相場は概ね軟調な展開から下値を模索する取引が想定される。

 テクニカル的には、本日の取引で昨日のプラス分全てが消失した場合、明日の終値で17,740円以上を維持し、週足チャートの下値支持帯である、一目均衡表の雲の中に留まることが難しくなってくる。週足での支持帯割れにより、来週には17,000円の大台を割り込んで、昨年9月に付けた安値16,901円を下回る可能性もあり、その場合、アベノミクスによる上昇トレンドが終焉となることも否定出来なくなる。本日の取引で17,500円程度までの下落に留めることが出来れば、明日の取引に期待を持ち込めるのだが、本日の下値メドである、ボリンジャーバンドの-2σ(17,426円前後)を下回るようだと、マーケットは本格的な調整局面入りとなることが懸念されるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、目先は2,500ポイントが下値メドとなるが、維持出来ない場合は、週足チャートの一目均衡表雲の下限(2,487ポイント前後)が、次の下値支持と考えられ、マザーズ指数は、心理的節目の800ポイントが、目先の下値メドとして意識されそうである。

 本日の予想レンジ 17,000円~17,500円。(ストック・データバンク 編集部)

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