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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は117円台で推移か、米国株反落でリスク選好の円売り抑制


13日のドル・円は東京市場で117円64銭から118円36銭で堅調推移。欧米市場でドルは118円38銭まで買われたが、117円64銭まで反落し、117円67銭で取引を終えた。

本日14日のドル・円は117円台で推移か。米国株の反落を嫌ってリスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

米連邦準備理事会(FBB)が13日に公表した地区連銀経済報告によると、雇用や消費支出は改善したが、ドル高やエネルギー価格の低下は製造業や石油関連産業の業績に影響を与えているとの見解が示された。

市場関係者の間からは、今回の地区連銀経済報告内容やドル高やエネルギー価格の低下(原油安)によって製造業などが弱含みとなっていることは想定の範囲内との声が聞かれている。

ただし、この状況で今年4回の利上げを実施することは適切ではないとの意見も出ている。サマーズ元米財務長官は13日、ブルームバーグとの会見で「物価や成長の弱さを考慮すれば、年内4回の利上げに世界経済が順応するのは困難」と指摘した。今年3月、6月、9月、12月に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げが決定されるとの見方は多いが、3月利上げの可能性が低下した場合、年4回の利上げ観測は大きく後退するとの声が聞かれている。

《SY》

 提供:フィスコ

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